パールレース航海記（遅れ馳せながらの記）
98,8,11～１２ ＶＯＣにて 佐々木、和夫、陽子共著、吹原校正
少し、時間も経ち、記憶も定かでないところも有りますが、久し振りの東行き、パールレースの記録を残しておこうと、指をパソコンのキーに当てました。（「筆をとった。」のでは無く。）（以下暫く佐々木記）
今年の、パールはⅤ世は、スタートのマーク艇とレース中の伴走艇として、またＪｒもクルージングクラスに参加しました。
７月１７日（金）
天候も良く、少しのんびりしようと、休みをとりゆっくり家を出、近鉄でビール片手に昼食をとり、
浜辺浦の鳥羽グランドホテルに着くと、眼下にⅤ世が見えました。（前日ＶＯＣより回航、ご苦労様）
早速テンダーを呼ぶと藤田さんテンダーが来てくれ船に着き、ビールを飲み一息つきました。Ⅴ世のメンバーはテンダーボーイ（今回は藤田艇と和夫艇の二艇。）に、また本部の手伝いと忙しく、Ⅴ世はほとんど空でのんびり。
７月１８日（土）
１０時のスタートに向け、８時アンカーアップ、ヨセマルのスタートポイントに向かう。そして、 信号艇には藤田、和夫、陽子のメンバーが乗って、信号旗を揚げているのがみえる。また信号艇は鳥羽湾の観光船だが、上に大きな人魚像が二つ載っている、本当におかしな船が増えたものだ。
風も南の風、Ⅴ世よりスタートのリコールチェックをやるが、さいわいオールフェア。各艇が東を向け走るのを見ながら、信号艇のメンバーを拾うべく、港へ戻る。そして再度レース艇の後を追う。 メンバーは、吹原、藤田、徳子、礼子、山崎、和夫、佐藤、陽子、小枝（優さんの友達）、佐々木で、快調な南の風を受け機帆走で９ノットで走る。明るいうちに、レース艇群に追いつく。
そして遠州灘から見ると、浜松にノッポビルがみえる、和夫君が工事の時はよく仕事で行ったとのこと、中部で一番高いとか。
夕暮れになり、シフトを組む、１８～２１（徳子、陽子、Ｓ．Ｓ）２１～２４（藤田、和夫？）００～０４
（山崎、佐藤？）、優さんはレース艇とのロールコール（外国のレースでは、常識だが、NORCとしては今回初めて、テストケースとして実施。）担当なのでワッチはオフ、しかし一番大変そう。
次第に、暗くなって来、御前崎（ゴゼン崎と読む：おまえは禁句by陽子）を越し暫くすると、陸の方に、花火大会の花火が見えて来、しばし楽しむ。（しかし、花火は良く見えるが、音が無い、変な感じ。あれは、焼津辺りか？）、しかし、本当に、石廊崎～御前崎は行き交う船が多い。街でなくても、青い灯、赤い灯の多いこと。相変わらず天候、風とも良く、快適。石廊崎の灯台を確認する前に、オフで寝る。（石廊崎越えは２４００頃）
７月１９日（日）
ワッチで０３００起きる。天候は少し曇り気味だが、相変わらず快適に走っており、熱川、川奈の灯がみえる、この辺りも西浦、蒲郡と同じで海際までホテルの灯だ。これだと、暗いうちに初島に着いてしまいそうというので、少しスピードを落とす。しかし、０４００頃より、雨が落ちだしそして、アビームだった風がクロスに変わってきた。初島の灯台が見えてきた。明るくなって来ると、レース艇が見えてきた、レース艇に進路を譲り、０５００初島のゴール艇に挨拶し、０６００過ぎ熱海の桟橋につける。（食当は徳子さんがして下さいましたが、細部忘れてしまいました、御免なさい。またご苦労様でした。）
雨も本格的になってきた。Ｊｒもゴールしアロングサイドする。そして、稲葉、小林ちゃんの息子さん（真君）とその友達（ホモダチ）田中様も東京、名古屋から合流、街に食事に出かける。小生はその後、佐藤君に護送され新幹線で帰宅したので、後は帰路のメンバーに譲ります。
（ここから、和夫記）この後、パーティーがあり２１００頃船に帰る、藤田師匠の化粧を見ながら寝てしまいました。
７月２０（月）
００００目が覚めると優さん達は寝る準備をしてたので、僕も再度寝ようとバースに横になると、コックピットで礼子、陽子、真君、田中様の合コンが始まってしまい、それも非常に盛り上がっていたので僕と優さんは寝れなくなってしまいました。これは、ダイナーで若い女に走った僕らに対するリベンジだと2人でぼやく。（後で聞いたら稲葉さんは、２人のぼやきを聞いて笑いを堪えていたそうです。）（夜中に、４人がワインを１本盗んだのを僕は知っている。）
０２３０頃合コン終了。全員就寝。
０７４５Ｊｒと共に出港。下田で稲葉さんを降ろす事に決め、下田を目指す。この間、稲葉さんは、３年間のブランクを取り戻すべく、ずっとバウで飛沫を浴びながら満喫。僕らには、ただ黄昏ている様にしか見えなかった。
１２４０下田港アンカリング、昼飯。黒い外輪船（遊覧船）が行き来する。昼飯を終え、稲葉さん下船。この後、一路ＶＯＣ向けて出港。なんとかＪｒに追いつこうとジブも揚げフリーで機帆走。帰りのワッチは、藤田・陽子・真・田中様組、優さん・和夫・礼子組、徳子さん・山チャン・小枝さんの３組。
満天の星の下、藤田酔っ払い＆熱唱。徳子さんワッチの中、僕が目を覚ますと、鬼気迫る顔で山チャンがカップラーメンを探していた。（僕はとても声を掛けられませんでした。恐い…。）
７月２１日（火）
００００浜名湖沖通過。この前より風が変わり、真追っ手になりスピードダウン。０８００大王パス。（この頃Ｊｒは湾口まで到達。）
ここで、今回のレースのハイライト・山Ｖｓ陽子の詳細をお知らせします。
事件①
ＶＯＣ出港前。沖縄クルーズ中、陽子姫が闇夜で風が強く、スプーンを口に運べなかった。との話を山チャンが聞きつけ、すかさず
『バカかおまえ！おまえは、暗い所で鼻くそをほじるとホッペタに指を突き刺すのか？！』
と真顔で言い放った。
（これほど笑ったのは、今年一番：徳子さん談）
（ダンナ様でも嫌なのに、赤の他人にオマエと言われました。：陽子談）
事件②
気持ち良く皆でソラマメをつまみにビールを飲んでいると。
『誰だ、ソラマメの皮を残した奴は？！』（犯人：徳子さん＆礼子）
と真顔でまたもや言い放った。さらに、
『でもモヤシの根っこは取るのが常識、根っこにＯ１５７が居る。』との事。
事件③
気持ち良く機帆走中に陽子姫がコックピットに出て来ると、すかさず
『ポロシャツの襟のボタンは上まで止めるものだ！！』
と真顔でやはりまたもや言い放った。
皆が、ビックリして山チャンを見ると、彼のボタンはキッチリ上まで閉まっていた。
『でも、ラガーシャツは全部開ける。』らしい？
事件④
帰港後陽子姫がシャワーに行き、気持ち良く帰ってくると、すかさず
『何っやてるんだ、帰る用意を早くしろ！！』
とやはり真顔で言放つ。陽子姫はこの後、慌てて透明なセールバックにクシャクシャに荷物を詰めフラフラになって歩いていました。
ごめんなさい。山チャンに熱中してしまいました。航海記の続きを書きます。
１０３５ＶＯＣ帰港。帰港前に湾口マイティーホエールを一周。（マイティーホエール詳細情報は多香江様に聞いて下さい。）
着艇後は、Ｊｒからシイラの差し入れがありソテーにしてハッピーアワー。後はほとんどいつもと同じです。
途中から山ちゃん情報に変わってしまいました。どうもすいません。でも、皆さんにも一度山ちゃんをジックリ観察する事をお勧めします。何といっても、山チャンは現在独身、ヒョッとすると絶滅種です。（僕個人的には、このＤＮＡは残して欲しいと思いますが。ｔｏ陽子姫）
ちなみにこの航海記は、佐々木サンのモバイルでＶＯＣで書いています。廻りには佐々木さん・優さん・藤田さん・陽子姫、富美子チャン、亜希チャンがいます。
丹下君（今回はタンちゃん三美人同伴安西ちゃん、直子ちゃん、香奈子ちゃん、この記憶
ＯＫ？？？）もいますが、現在船底掃除中です。