毎年１２月の第２土曜日は、シャングリラ・グループ恒例の納会です。今年は名古屋・桜通りにある居酒屋「わらんじ」が会場になりました。１週間前までに出席の返事があったのは、２０名。幹事役の優さんは、人が集まらない！と悲鳴を上げ、やきもきしながら今年のゲスト達にも声を掛け捲り、でした。ところが当日集まってきたのは、男性１９名、女性１８名のほか、中学生から赤ちゃんまでの子供達１０名という盛況ぶり。３０名で予約した囲炉裏の間はもうぎゅうぎゅう詰になってしまいました。大勢のためサービスがなかなか回らず、先にコップとビールを手にした人たちは乾杯の音頭を待ちきれず、勝手に飲み始める始末ですが、｢今のは、練習、練習｣と言い訳が入ります。何度乾杯の練習をやったのか分かりませんが、やっと内山田代表が立ち上がり、短い挨拶と乾杯！の発声があり、開宴となりました。「わらんじ」というお店は、海鮮鍋がおすすめとか、突き出し、箸休めも海鮮づくしですが、やっぱり年の瀬の納会は食べるよりおしゃべりに身が入るらしく、久し振りの人もいるせいで、もうどこも会話が弾んでいました。珍しい顔の筆頭は柳沼ファミリー、千葉から名古屋転勤で戻ってきたのです。１０月の大曽根爆発事故で危うく殉死しかけたという浩ィは、満美ちゃんと初お目見えの萌ちゃん同伴。信州から駆けつけてくれた正人ファミリーも子供達、特に長男の洋平クンが大きくなったのにはびっくり。トヨタ秘書室の女性陣は６名も参加してくれて賑やかになりました。津からきてくれたヨウカイこと陽子ちゃんとマユコちゃんの参加でこの一角は華やかになり、杉さんはご満悦。酒井千恵ちゃんゲストだったあっぽん他男の子たちは、会場からはみ出して隣の部屋へ避難してしまいましたが、折角来てくれたのにごめんネ。川角家長男和君はクルーとしても飲むほうも？もう一人前。フネに来てもいつも大人ばかりの植田祥子チャン、安藤良子チャン、今日は同じ中学生として意気投合。西家の子供達は半そで・ショートパンツで元気なところを見せ、斎藤家の子供と仲良しになったみたいでした。
すし詰め状態の中で、移動はし難かったのですが、普段顔をつき合わせているメンバー同士も、飲みながら話しながらであっという間に時間は過ぎ、恒例のプレゼント交換。５００円で用意するプレゼントは毎年のことながら、金額ではなく、いかに品物を決めるかの一種のゲームともいうべきもので、なかなか開ける時は楽しい一瞬です。それだけに笑いを誘うもの、感心してしまうもの、それぞれに歓声が上がっていました。私が当たったのは誰からのプレゼントか分かりませんが、滑り止めつきフリースの部屋履きで、欲しかったものだったので、ありがとう！
来年も、皆さんシャングリラへは是非精勤して下さいね。五島クルージングの計画がありますから、みんなで楽しいセーリングをしましょう！
       年の瀬の集い人の輪広がりて    徳子

１２月に入っても暖かい日が続き、最初の土曜日となった６日は小雨が上がり、気圧配置が南の風を呼び込んでいるとか、全く寒さを感じません。この週の来艇者は、吹原＆千鶴子、日比野、和也、杉原、田代、安藤、徳子でした。エンジンの修理とフリーザーのガス詰めが主な仕事に予定されていましたが、お昼休みを利用してイカ釣りに出掛けるハーバーの南さんが桟橋を通りかかったので、イカ釣りの極意を尋ね、その成果を拝見することになりました。南さんはスゴイ！の一言に尽きます。疑似餌をオモリで海底まで落とし、ゆっくりと桟橋上を歩きながら、いかにもエサが泳いでいるかのように見せかけてイカを誘うのです。「ほら、こんな風にゆっくりやるんやね。そいで掛かったら直ぐに竿の先を上げてからリールをまいて、アッ来た！」サッと上げた竿にはコウイカが掛かっていました。そしてイカを外すとさっとフネ（コウイカの骨）のところから裂いて墨袋を取り、海水で洗って1丁上がり！です。「墨袋をこうやって直ぐ取ってやらんと後が大変なんさ」と言いつつ、次の竿入れで「竿は堅いほうがええねえ、やわいと上がらんから」の言葉が終わらないうちに、２匹目を釣り上げ、僅か２０分ほどで４匹の釣果です。「シャングリラさんは大勢だから、みんな持っていっていいですよ」とのおコトバに甘え、４ハイのコウイカをゲット。一方アナゴの仕掛けにはチョウ太のアナゴが４匹入っており、お昼から夕食が楽しみになってきました。午後は取りあえずエンジン・ターボの新品を取り付ける作業に掛かりつつ、｢仕事なんかやっとれんのだけどなあ｣という日比野さん、イカ釣りをやりたくてウズウズしていたようですが、エンジンルームの狭いところに手を入れるのに難儀して手間取り、夕方までかかってしまいました。和也さんもアナゴ裂きを会得してきた、と捌くのを楽しみにしていたのですが、これまた暗くなってしまったので、明日に延期。夕食はイカ刺しに始まり、ゲソのバター焼きと続きますが、どれも美味しいこと！メインは朝日屋で買ってきたグラム３００円の牛肉すき焼きです。すき焼きは各家庭によってやり方がまちまちのようですが、今夜は和也鍋奉行の箸さばきにより、割り下を使うのではなく、肉を最初に酒・砂糖･醤油で味付け賞味し、後から野菜を煮込む関西式でした。日中は暖かかったのですが、低気圧が東に去った後の西高東低、冬型気圧配置となって風も強まり、冷え込んできました。
冷え込みは放射冷却の朝に続き、きれいに晴れ上がった空で明けました。朝１番、桟橋の先まで出掛けた日比野さんは何と２ハイのイカを釣ってきました。疑似餌は新しいのに変えたそうですが、とにかく得意満面、鼻高々です。でも｢僕は料理は出来ないからね｣と釣り人の責任、捌くことまではやってくれません、彼の料理人としての腕は伊勢うどんが精一杯なので、止むを得ないのかも。朝食後、安ちゃんをチーフにして、キャビン内、エンジンルームを開けてフリーザーのガス充填に取り掛かり、桟橋では田代さんが、コックピットテーブルのニス塗りを始めていました。千鶴子さんと私は１２月度のテニス会に参加することに。コートに集まったのは、シーファーラーの春日井さん、ツインソールから榊さんと友ちゃん、そして藤田さんの６名。男女ペア３組が総当り戦２クールを予定して始まりましたが、シーファーラー・ミソジーズの早苗ちゃんが遅れてやってきたので、不足相棒の助っ人に杉さんを呼び出し、４組の戦いです。ルールは３ゲーム先取で勝ちとし、勝率同位の場合は勝ち数多い方が、同数なら年齢上位組の勝ちと決まりました。久し振りのテニスで、かなり汗もかき、良い運動になりましたが、結果は勝率同率だったものの、勝ち点１点差で、藤田さんと組んだ私たちは杉原･早苗組に優勝を取られてしまいました。１時半試合を終わってフネに帰ると、フリーザーの首尾は上々、マイナス１０度まで下げた結果を出し、お昼ご飯の準備に入るところでした。それからが大変です、アナゴの白焼き、イカ刺し、ゲソの肝あえ、煮アナゴ、餃子スープ煮、焼き餃子、と次々にお皿が出てきて最後の豚丼は、４時近くになっていました。日が翳る頃になっても帰り支度どころか、もう１泊しようの声が上がり、全員が残ることになってしまったのです。夕食は質素にラーメンでしたが、アルコールはかなり捌けたようでした。
              晴れ渡る放射冷却明けし朝    徳子

予定されていた今年のイルミネーション点灯式、大雨の予報が出されていたのを承知で、シャングリラＶは参加しました。　参加者は吹原夫妻、杉原、植田親娘（久し振り！祥子ちゃん）に徳子、それに私のゲストとして、日産マリーナで小池さんとラ・ノビアを共同所有する佐藤、丹羽、浅井さんの計９名。点灯式後のパーティは、各艇屋台で自慢料理を出品する趣向です。シャングリラでは、簡単で暖かいものとミネストローネを作ることにしました。雨のため、はたしてどれだけの人が集まってくれるのかと、事務局はヤキモキしたようですが、かなりの艇が出てきました。南勢町町長始め町議会議長等、来賓を迎え、５時きっかりに、カウントダウンの合唱で点灯スイッチが入りました。今年のイルミネーションでは新しい飾り物はなく、どの艇も去年と同じ、その上、数も減っているようで、少々寂しい感じです。メイン桟橋に着けた潮鵬、セレナ、ファースト・サンライズ、ベンハーが細工飾りを見せてくれていましたが、他は殆どがマストから垂らした電飾だけというのも、見慣れた目には物寂しさが募ってしまうように思いました。でも渚亭に開設された屋台村では、いろんな出し物に賑やかです。ＶＯＣがオープンした頃に使われていたシステムで、プラスチックコインで全てを決済するやり方が採用され、売買はこのコインを使うことになっていました。現金と違ってコインでの買い物は何となく、気軽な趣があり値段の設定もかなり安くなっているようです。ミネストローネは１パイ、１００円ということにしました（ちょっと安かった!　反省。他艇からの出し物はカキフライ、あら煮、コンビーフのピカタ、ポトフ、おでん、焼き貝盛り合わせ、マリナーラ・スパゲッティ、てこね寿司、干物茶漬け等とバラエティ豊かです。おまけにどれも自慢料理らしく、美味しいので少しずつ食べてもお腹満服。このイベントを終わる頃には我がミネストローネも完売となり、まずはヤレヤレです。小降りとなった頃合を見計らってフネに戻り、アジの刺身（ぎゅーとらでの買い物ながら、志摩産刺身で美味！）、杉さん特殊ルートから入手の蛤酒蒸しとお腹いっぱいの筈なのにグラス片手についつい、手が出てしまいます。そしてこの夜飲んだお酒も大変でした。ビール、日本酒、焼酎に始まって、ワイン３本、バーボン、ブランディー。この結果は翌朝、誰とは言いませんが、複数の人に二日酔いとなったツケに残ったのは当然だったと言えるでしょう。
              電飾のゆらぎ砕ける雨の海   徳子

１１月２２、２３、２４日の３連休となった週、久し振りに整備の召集が掛かりました。集まったのは吹原、千鶴子、日比野、和也、川角和、礼子、杉原、西ファミリー、玲子に徳子でした。土曜日午後、以前から予定しながらペンディングが続いていた、ハッチのアクリル板の取替えから仕事が始まりました。今年初めに藤田さんから、やり方を教えてもらってあったものの、実際の作業は初めてなので、先ずパッキンの取り外しからてこずってしまう始末です。3枚の取替えがやっと。ここでコーヒータイム、少し遅ればせながらのチーちゃんお誕生日を祝って、優さん共々ケーキ入刀？（今更と照れていましたが）。ゆっくりとティタイムを楽しんだので、仕事の片付けを終わると４時をまわっていました。夕食の買出しは西さんが来るからカキ鍋、と指定された上で徳子･礼子にまかされ、全員でお風呂を済ませた後、何時通りの賑やかな夕食です。和也さんお手製の焼き豚、トロカツオ刺身の前菜、メインの鍋は焼き豚タレをダシにしたせいで非常に美味！！最後のうどんまで堪能できました。
昨日の強風は収まって、ブルースカイ、空気がクリアーで空の蒼さが見惚れるほどの朝が明けました。秋がまさに満喫できる気分で、シャングリラ・スターンの森の、真っ赤な漆カエデが映えて見えます。今日も仕事は沢山ありますが取りあえずは、昨日の残り仕事、ハッチの修理。人間は学習するのですね、手際よくなった上、省いて構わない部分も分かり、更に仕上げはキレイにと手が込んできました。続いてウィンドラス修理のため、修理個所を取り外し、またアンカーハッチ底の腐食してボロボロになった合板の板を取り替える作業に。桟橋では別のグループがコックピットテーブルのニス塗り替え前のサンダー及びペーパー掛けに励んでおり、手の空いた人間はデッキのペンキ剥がしです。牛丼のお昼ご飯を済ませ、午後からは、フリーザーのガス漏れ個所を見つけるため、日比野、和也、杉原トリオが、お手製で組み立ててきた部品をセットしてチェック。デッキ上では優さん指揮下で、点灯しないブロックの球切れをひとつづつ探しながらイルミネーションの取り付け作業ですが、予備の電球がもう払底してしまったので、雪型から球を貰い、今年は中央に下げる雪型をあきらめることになりました。陽が傾くとさすがに１１月、寒くなってきます。
｢今日はホントに、よう働いたなァ｣という日比野さんの言葉が仕事終わりを締めくくり、４時半、内山田さん差し入れのお酒に釣られてもう一晩残るという、吹原夫妻、杉さん以外全員下船したのでした。
       潮上がり紅葉水面に映えるかな  　徳子

１０月最終の土日は、酒井知恵ちゃんお友達をゲストに迎えました。高校時代から毎年夏にきているグループのメンバー達です。先ず土曜日午後にシン君、あっぽん、そしてシャングリラは始めてのなおちゃん。来るなり買ってきたばかりが見え見えの釣り道具を広げ、３人とも自信なさそうに、ああだ、こうだと言いながら仕掛けを作り出しました。「釣りの仕掛けって、釣る魚によって違うのよ」と言う私に「そうなんですってね、今釣具屋さんで釣具下さいって言ったら、何が釣りたいの？って言われました。でも分からないから適当に下さいって買ってきたんですけど」「？？？」夏と違って今の季節では水遊びが出来ないのを承知で、どうやら釣りがやって来た目的のようです。果たして何が釣れるのか不明のまま、釣れたら儲けものくらいの気持ちだったのでしょう、優さんドライバーの「ポチの家」に乗り込み３人は出掛けていきました。今朝までの天気予報は快晴の秋晴れが言われていたのに、台風１７号の影響が出たらしく南から雲が張り出してきて、お日様は隠れ少し肌寒くなってきました。そこへ珍客来艇、二宮夫妻がビールをぶら下げてやってきたのです。９月のマッチレース練習時に協力したそのお陰で、全日本で優勝出来たとお礼に来てくれたのでした。１１月には葉山でニッポンカップレースが行なわれる予定で、外国からの招待選手９名（全員アメリカズ・カップのスキッパーだそうですが）に混じって代表に選ばれていると嬉しそうです。頑張って下さいねとエールを送っておきましたが、シャングリラの協力のお陰と言われると嬉しいものですね。若者達の釣りは全くの坊主、エサのゴカイが全然無くならない状態だったとか。夕方、久し振りの山ちゃん到着。吹原夫妻を含め本日の全員集合で食事が始まりました。メインはしゃぶしゃぶだったのですが、若者の食欲は実に旺盛です。いつもなら余ってしまう野菜、うどんの最後までをすっかり食べ尽くして、それでも足りないほど。優さんは「若い奴の食欲って読めんのだなあ」とうなる始末でした。
翌朝はブルースカイで明け、９時近く、残りのゲストたち、荒木クン、長尾クンにワカパイことあやかちゃん到着。ワカパイ、ワカパイと呼ぶのが意味不明で訳を尋ねると、あやかちゃんの性格がふんわかしているから、ふんわかのワカと立派な胸があるからという説明です。６人も乗って「ポチの家」を出すわけにはいかず、みんな桟橋で釣りを始めました。空は青く高く澄み、太陽燦々として暑いくらいです。釣りの方も成果が出始めてきました。あっぽんが大きなベラを揚げ、次に掛かったキスも大物です。「あっぽん、スゴイ！」とワカパイがキスを下げたあっぽんの勇姿をカメラに収めました。そして自分の持ち場に戻り竿を振った彼女、なんとものんびりした声を発したのです。「あらカメラ！カメラが沈んでいくワ」成る程ワカパイ本領発揮と言っていいでしょう、竿を振った途端、胸ポケットの使い捨てカメラが海に落ちてしまったのですが、「あっぽんの折角の写真、海に落ちちゃった、ごめんネ」とふんわかしていました。釣果はキス、ベラ、カワハギ、グレが数匹づつ。お昼ご飯に煮魚、塩焼き、お刺身にして頂きましたが、調理も優さんに教えて貰いながら自分達でやったせいでしょう、美味しい!　おいしい！を連発、確かに美味しかったに違いありません。午後はシャングリラを出して、湾口から赤鼻石の西までのクルーズを楽しみ、秋の一日が終わりました。
       ハーバーの秋穏やかにタコくらげ    徳子

１０月第１週の土日は、秋らしい爽やかな日和に恵まれて乗鞍高原でのきのこ狩りが行なわれました。フネからの参加者は吹原、日比野､和也､徳子、酒井夫妻＆あやか、田北夫妻、魚住ファミリー、やっちん母娘（安ちゃんは土曜深夜に到着）。ここに日比野センセイ、工大時代の麾下女性陣がファミリー連れで４グループが加わり、更にはいちいのオヤジさんお知り合いが３カップル、かなりの大所帯です。前夜からの泊り組と当日朝集合組と分かれましたが、１０時出発の予定に合わせてみんな揃っているのに、何となく皆のんびりとしていて、山に入ったのは１１時前でした。一の瀬牧場駐車場からあざみ池経由いよいよ登りです。いつものように足の速いオヤジさんに付いていくのが精一杯、足元ばかり見て、それでもキョロキョロと四方に視線をやり、きのこを探しながら歩きます。あったァ！と時折声が上がりますが、ダメだなとオヤジさんの冷たい即決判定。そうです、素人の私達が見つけるきのこの９９％がまず食べられない毒きのこなのです。毎年教えて貰っているのになかなか判別つかず、これぞ、と思ってもほとんどが不合格。そのうち登りが段段にきつくなってきて、枯れ木倒木の上にコケが密生した所では、落とし穴に落ち込んだように靴が沈んでしまうこと、しばしば。ここを過ぎると今度は熊笹の森。かなりの傾斜地を横方向に、この熊笹の中を歩くのは大変です。私を含め背の低い子供達は、前が見通せず、掻き分け掻き分け進もうにも、足はとられ、踏みしいだ笹の上で滑って転んだり。それでもやっと白樺の林に出た所で、後続の日比野さんがオヤジさんにきのこの判定を求めて追いついてきました。「おお、これ探していたんだよ」というオヤジさん。ロウジというきのこでした。「ＯＫなの？　あっちに沢山あったんだ」「じゃ戻って取ってこよう」と戻りかけたのですが、やっと笹林を抜けてきた子供達を見て、オヤジさんは「待っているから」と女子供と共に待つことにしました。男性陣だけがロウジを採るために戻っていったのですが、中の一人小野さん（椿旦那）がマツタケを１本見つけてきました。笠の直径１５センチ位の大物です。本日の収穫は決まり、といったところですが、他にもキシメジ、サクラシメジ、ヤナギダケがかなり沢山採れました。山歩きは１時間半ほど、小川の流れる芝生に設営されたバーベキュー炉に戻り、昼食です。小川で冷やしたビールは冷たく、風無く日の当たるビニールシートの上は快適で、焼きサンマ、マトンのバーベキュー、キノコうどんとどれも、美味。青空の下という条件がご馳走を引き立ててくれました。ただ、ひとつ誤算だったのは、場所が駐車場から遊歩道への入り口横だったので、次から次と引っ切り無しにやってくる観光客の見世物になってしまったことでした。入り口の杭に張り紙があったので確認したところ、カッコーツアー様コースと矢印が示されていて、観光バス数台による人たちが押し寄せていたのです。中にはバーベキューにカメラを向ける人もいる始末で、「作る人と食べる人、なんだね」と言われてしまいました。３時過ぎ宿舎のいちいへ帰ることになり、車組と歩き組みに分かれました。私は紅葉を楽しむつもりで歩き組みになりましたが、オヤジさんによれば、今年は夏がなかった、はっぱが茶ずんでしまってる、とのことで、確かにニズナラの透明な黄葉は見られず、ただサクラだけが紅葉し、山ブドウも鮮やかな赤に染まってはいますが、実は付いていないようでした。
いちいでの夕食には、マツタケご飯が出ましたが、これとは別に小野さんのマツタケが焼きマツタケになり、小野家の双子ちゃんが「お父さんが採ったの」と配り歩いてくれたのには、何とも羨望が募り、「一度、俺の採ったのだぞ、って言ってみたいなあ」と溜息が漏れたことでした。
       　　　　乗鞍の峰に白雲キノコ狩り       徳子

９月２７・２８日の土日は、来艇の筈だった日比野さんが急遽キャンセル、このため予定していたエンジン修理は自動的にキャンセル。吹原さんのゲストも連れてくるつもりの子供が熱を出した、とこれもキャンセル。何の予定もなくなってしまい、吹原夫妻と私だけの寂しい週末になるのかな？と思っていましたが、何故か盛大なローストビーフ・パーティの夕べとなり、大いに盛り上がったことでした。先ずドリフティの松崎さんが船食屋で買い入れた１．５キロの牛肉塊をシャングリラでローストしてほしいとのことで、話が始まったようです。吹原さんが、任しておけ！とばかりに引き受け、カコさんお手製のオニオンスープ、サラダが持ち込まれました。ゲストにポップの塚本さん、バイコーの林さんがやって来て、Ｔ＆Ｔの掃除を頼まれたと杉原さん、ついでに夏のゲストだった陽子ちゃん、マユコちゃんが連れ立って来艇。思わぬゲスト集合ですが、シャングリラのあの小さなレンジオーブンが間違いなく役に立ってくれのです。１，５キロも牛肉は中がピンクのミディアムに焼きあがり、肉の焼き汁をベースにして赤ワイン、トマトジュースで仕上げたクレーヴィソースがパーフェクトな味に出来上がりました。どなたの持参か不明なまま赤ワイン、呉春など飲み物も勝手に自己サーヴィス。宴たけなわとなって大橋先生が現れ、ミセス・ケイの市田夫妻も到着、珍しい顔ぶれに話があちこちで盛り上がるのは当然です。お腹が脹れれば眠くなるのは致し方ないこと、私は早々にキャビンに入ってしまいましたが、最後まで飲み食いしたのは誰だったのでしょうね？
例えローストビーフ・パーティがなかったとしても、この２日間は実に気持ちのよい秋晴れに恵まれ、爽やかな空気と青空はまさしくこれぞ秋！でした。シャングリラは出しませんでしたが、ゲストたちはポチの家で秋の海を満喫し、やることはなくとも、コックピットでぼけーとしているだけでも気持ちの良い、楽しい日でした。　(by 徳子)

台風１５号は、爽やかな秋を連れてきてくれましたが、２１日の日曜日シャングリラＶは、この台風が一番五ヶ所湾に近づいていた時、実は海上に出ていました。紀州ヨット少年団の二宮さんからマッチレース・アンパイアの研修に協力を求められたのです。昨年も同様のことをやっていましたから、既に２週間前からオーケーの返事を出し､吹原、日比野、杉原、徳子が乗艇、本部船を勤めました。朝方は東の強いブローが吹き募っていましたが、徐々に北に変わり、出港前の天気予報では、台風は丁度潮岬南にいて時速３５キロで北東方向に向かっており翌朝早くに八丈島に達するだろうとのこと。
紀州ヨット少年団、同少女団の２ハイのＪ２４と落ち合い、中津浜灯台の下に風上マークを打ちました。東京からアンパイア３名が来て、早川商店との４名が交代で其々スターンに乗り込んで迅速なケース決済を行なうのです。２０ノットを超える強風のなか、動きの目まぐるしいレースが始まりました。さすがに日頃の練習の成果でしょう、２ハイのＪ２４はさながら蝶が舞うが如く、重なりあったまま、同時にタックを打ち､サッと離れたかと思うと同じ円を反対方向に描いて更に近づき、となかなか華麗なセール捌きを見せてくれます。相手の後ろに付いて有利なスタートポジションを狙いながら、リコールすれすれ、ドンピシャにスタートを切るのも見ものです。上マークをクロックワイズで回って下のリミットでフィニッシュという短いコースですが、途中のタックの打ち合いやフリーで被せ合い、それから逃げるジャイブと風が強い分、動きが速く激しく見とれてしまいました。やがて雨が降り出し、風も上がってブローで３０ノットを超えるまでになりましたが、レースに熱中している選手は兎も角、見物の私達は寒さに震え、キャビンに避難する有様でしたが、この中で一大事件発生。吹原さんが落水したのです。トランサムステップでおしっこをし終わり、ズボンのジッパーを上げようとして、アンカーリングしているのだから大丈夫と思い両手を使ってしまったのだそうです。所がその瞬間一陣の疾風、フネの揺れとブローに煽られ、音もなく海中へ。水中でズボンの始末をつけ、トランサムステップに上がろうとしたのですが、梯子が下りていないあの高さは上がろうにもちょっと無理と言うものでしょう。止む無くスキッパーズベンチに座っていた杉さんに助けを求め、他の人には知られないように「杉さん､杉さん」と呼ぶこと数度。呼ばれた杉さんは、どこから呼ばれているのか分からず、右に左に首を回し、やっと声のするスターンに。水中の吹原さんを見つけると「おお、優さん落水！」と喜んだそうですが、その声は私達には聞こえませんでした。１２時過ぎレースを終了、桟橋に戻って二宮さんが差し入れてくれたお弁当を食べ､片付けを終えて２時には全員下船、台風さなかの行事を敢行した一日が終わったのでした。　(by 徳子)

熊野花火を見損なった時､今年の夏は終わったものと感じました.。所が、暑さがぶり返してきてしまったのですねェ。２３、２４日は正しく夏本番でした。内山田＆玲子親娘のゲストデイ、メンバーは吹原、日比野､和也、徳子。ゲストは、トヨタ・竹内､倉田、間瀬、同陽子（内山田ゲスト）、玲子ゲストは電通・佐藤啓介、チケットピアの馬替陽子さん。今年のゲストには同名の人が多く､今回も陽子サン二人となりました.。昼用食事の買出しを済ませてひょうたん島へ。ジュニアも茂､魚住ファミリーを乗せて来ており、またビーチには田曾から渡船でやって来た子供達大勢で賑やかです。今年初めての水着着用、葛島前の海は意外に澄んでいて、気持ちよい遊泳が楽しめました.。日帰りの竹内、倉田さんとは五ヶ所温泉で別れ、夕食は元座です。モズク、刺身盛り合わせ（シマアジ、アカイカ、いわし）、イワシ天麩羅、セイゴ塩焼き、アオサ汁、イクラ丼、天巻きで満腹になりました。実は元座行きと決まった時問題発生､誰がねじ回しを勤めるか？一人はゲストの佐藤君が手を上げてくれました。この人数では２台の車が必要で、ジャンケンという案も出たのですが、ジャンケンに負けたって出来ないヨ、と内山田さんと私は出掛ける前からワインのハッピーアワーを実行。やむを得ず日比野さんが、実にシブシブと引き受けました。ところがいざ、乾杯となった時、間瀬陽子さんが「帰りの運転やります！」と言ってくれました。日比野さんの感激極まること！生ビールの美味しさを堪能したことでしょう。
今回の食当は和也シェフ、日曜日の朝食はまるで旅館の朝定食です。ご飯､味噌汁､焼きサケ、ナスぴり辛煮、味噌漬ごぼう、トマト､板わさ、焼き海苔、梨といった豪華版。食後帰ることになった間瀬姉妹を、内山田さんが磯部駅まで送りました。風無く海面が板鏡のようで、暑い日を予想しているのでしょう、次から次と各艇が出港していきます。ひょうたん島の混雑を避けて、今日は赤石鼻沖にアンカーリングで過ごすことにしました。うねりはわずかにありましたが、ここは正解でした。西にそそり立つ岸壁は獲物がありそうだし、何より水の透明度が抜群。カマスの大群が海底を埋めつくほど、岩場には大型黒鯛が泳ぎ回っているし、コバルト魚もそこここでヒラヒラ、勿論サザエも獲れました。久し振りにきれいな海に入った感じがしたのです。お昼ご飯はシグネットの富川夫妻、Ｆ4トリマランでやって来た藤田さんを加えてバーベキュー。前菜の太吉屋もめん豆腐・冷奴の美味しいこと。今回も和也さんが生ビールセットを用意してくれていて、ゆったりと時間をかけた贅沢なお昼です。3時過ぎさあ、ボツボツ帰るかとアンカーを揚げにかかったのですが、ウインドラスの動きが何となく重く、不審に思って優さんと顔を見合わせていました。案の定バウから驚きの声上がり、何事？と駆けつけてみると、アンカーは大きな岩を抱いていました。以前ニューカレドニアで珊瑚礁の塊を引き上げてしまったことがありましたが、重量が違います。一旦アンカーを落とし直し、悲鳴を上げるウインドラスを騙しだましで回して、やっと脱出成功、いろんなことって起きるモンですね。３時半過ぎには帰り着き、後片付けを済ませて４時半全員下船、夏を楽しんだ２日間でした。　(by 徳子)

例年パールレースが終わると夏休みのゲスト達集合、となります。今年も８月を迎えると賑やかになりました。第１週はご報告の通り、津ハーバーの杉さんゲストでした。９，１０日は坂崎さんゲスト、津島、笠嶋､棚橋さんに植田、内山田さんが加わり、１０〜１３日川角ファミリー、１２日から１５日亀山ファミリー、他に鈴木親娘（チヒロちゃん）、田代、日比野、和也、和宏も合流。１５日には更に玲子もやってきました。しかし、やっと夏になったと思われたのも束の間で、８日に神戸から日本海に抜けていった台風１０号以来､お天気は全く芳しくありませんでした。風は冷たく、とても海に入る気がしないし、１４日以降はうんざりする雨続きなのです。日よけ用だった筈のオーニングは雨用テントとしての役割に変わりました。でも今年の特筆行事？は和也さんが持ち込んできた生ビールセットとアナゴの大漁です。缶ビールしか飲めなかったヨットの上で、泡滑らかな生ビールが飲めるなんて！美味しいもんですネ！　アナゴも胴回り１０センチ、長さ４０センチクラスが毎日仕掛けに入っていました。これだけ大きいのになると生命力も強く、捌くのは大事です。田代さんから、氷水に入れ仮死状態にしてからやったら、との進言を受け、成る程と納得した亀さん、実行に移したのですが､一旦は死んだふりをしていても俎板に乗せられると必死になって逃げ出そうとするのです。これまた逃げられまいとする亀さんもヌルヌルの巨体がなかなか掴めず、ドタンバタンの格闘を演じる始末でした。
１６日夕方には、熊野花火に参加のメンバーが顔を揃えました。吹原､杉原､酒井、徳子の他､服部(杉原ゲスト)、玲子、礼子、令子（礼子ゲスト）、陽子＆陽子２(服部ゲスト)、純子(陽子ゲスト)と久し振り女性陣多く賑やかです。杉さんは女の人が多いのはいいねえ、といかにも嬉しそう。でもお天気ははっきりせず、１７日の朝６時に決行かどうかが決まると聞き、気を揉みながら休みました。翌朝６時、熊野観光協会に電話を入れると、やりますとのこと。でもハーバーでは降ったり止んだりの雨日です。半信半疑で再度問い合わせましたが､電話はなかなか繋がらず、ケータイからのインターネットで、朝１０時の最終決定として決行と分かりました。雨よけのオーニングを外せないまま、本当に行くの？と呆れ顔のヴィーナス・千葉先生の見送りを受け、出港です。桟橋は静かだったのですが､既に中津浜灯台ではかなりの南風、うねりもあるようです。湾口を出ると、沖からのうねりでローリングもやや厳しい状態になり、ゲストが１人２人とキャビンに避難し始めました。前方は勿論、南の沖遥かまで黒い雲が垂れ込め、岸辺の山々は上辺を雲に隠されて普段見慣れた景色が、変わって見えるのです。出港して５０分、赤石鼻の沖でキャンセルを決め、ひょうたん島へ避港。夕方までここで過ごしたのですが､終日相変わらずの降ったりやんだり、本当に花火は上がったのかしら？と思ってしまいました。
後日談。ハーバーの岡さんはお客さんを乗せ、パワーボートで出掛けたのですが、間違いなく花火大会は行われたものの、何時もなら２００パイは集まるという船が、僅か３０パイほど。暇の出来た保安庁の監視艇は１パイごと、臨検に励んでいたそうです。　(by 徳子)

涼しい７月が何となく過ぎて、気が付いたら８月、そして暑さもまさに夏。８月２、３日はエンジン修理の見届け、パールレースの後片付けと杉さんのゲストディ、集まったのは吹原､日比野、省三（日比野弟）、徳子、杉原､内山田、そしてゲストの服部、陽子、マユコ、エミ。先ず最初の仕事は桃太郎を横つけにして、荷物の入れ替えです。これは手渡し方式で簡単に終了。次に日差しの暑いのに閉口して、本チャンのオーニングを張ることにしました。「あの大きいの？張るのに１時間かかる！」と優さんはイヤな顔を見せましたが、｢１時間なんてかからないヨ、１５分で出来る｣という自信たっぷりの私の言葉に、｢僕はまだ見ていないから、やってみよう｣と日比野さんの応援を得て、作業開始。張り終えるとマストからスターンまでのデッキを完全に覆う完璧さ、丁度桟橋を通りかかった潮鵬の木村さんが、「良いねえ」と感心してくれました。因みに人手多かったせいでしょう、作業はきっかり１５分でした。土曜日お昼に集合したものの、食べるものの用意が全く無く、エンジン始動を兼ねてかねちゃん亭へ繰り出しました。葛島前のひょうたん島には四方ヨットが係船してありましたが、これを横目にかねちゃん亭前の岸壁へ。この喫茶と居酒屋店かねちゃん亭は、食事が特に美味しいというわけではありませんが、座敷があり、大勢の時のお昼には重宝します。全員生ビールでまず喉を潤し、枝豆、冷奴、から揚げ、イカ揚げ、焼き鳥とおつまみを注文、これにイワシ丸干しがサービスで出てきました。最後はトンボ漬け丼とやきそばの鉄板焼きで締め。午後はゲスト応対の杉さん、ポチの家で出掛け、残ったメンバーは買出しです。日が傾き始める頃、出ていたヨットが次々と帰ってきますが、シャングリラは逆に、夜をひょうたん島で過ごすことにして桟橋を離れました。暮れてしまうと遠く田曾の灯りが見えるだけで、波音だけの世界です。尤もハッピーアワー真っ最中とあって、話し声の途切れることはありませんでしたが。昼間はガスっていて視界の悪い状況でしたが、灯りを消してみると上天には星が散らばって見え、赤い上弦の三日月も明るい光を放っていました。
翌日曜日、やっと夏到来に期待を膨らませたお客が続々とやって来ました。ヨットで、は勿論、清虎、テンダー、レスキューボートとＶＯＣのフネは人を運ぶだけでもフル稼働。私と優さんは公募した志摩ヨットクラブのバージ公開審査会に出席するため、また急用の出来た内山田さんは帰ることになり、ひょうたん島を離れました。ゲストの一人陽子ちゃんは、三重大学法定解剖を行う部署で助手を務めているとか、バイタリティーもあり、なかなか感覚がユニークの人です。｢腹腔を開けたときの匂い、発泡酒に似てる！って、発泡酒飲んでる横で言うたりするんですヨ｣とエミちゃんは非難気味でしたが、この人のお陰で喜劇交じりの出来事が多発、ゲストたちも面白い時間を過ごしたようでした。　(by 徳子)

前週のエンジントラブルを聞き、急遽外洋東海事務局に電話を入れ、シャングリラは動かせない旨を伝えたところ､代替に桃太郎を使って欲しいとのこと。
７月２４日朝、迫間浦にいた桃太郎を回航し、シャングリラの隣に着けて大急ぎで荷物の入れ替えです。不要の物を降ろすのはいいのですが、まだ梅雨の明けていないお天気に雨を想定し、濡れるのは困ると言うオーナーの意向でマットレスまで下ろしてしまいました。鳥羽までの回航は吹原、杉原、ジュニアから応援の後藤クン、３人で１０時半の出港。昨日の大雨は止んで日も出るお天気ですが､北の風強く波も高くてかなり難航したようでした。今年のレース参加艇は４１パイ、内ヴィーヴルからのシーファラーとフールズがおり、またダブルハンド部門にはメルボルン・大阪レースに出てファーストフィニシュを飾ったニュージーランドのマベリックも出場していました。２４日は例年通りに午後からの艇長会議、安全セミナーに続き、本部設置場所の鳥羽グランドホテルにて前夜祭が行われました。最後のスタッフミーティングは１０時からで、フネに帰り着いたのは１２時前、睡眠不足で船酔いしなければいいが、と心配しながらバースにもぐりこみました。
明けてスタート当日は曇り空の下、かなり強い北よりの西風が吹いています。本部船の桃太郎は、朝食を済ませてからホテル前の桟橋にシフト、機材を積み込み長谷川レース委員長を始めとするスタッフが乗り込みました。今回はヨットの普及を図る一環として、毎日新聞の記者とカメラマンが私を密着取材したいと同乗しています。スタートラインを設置してから強い風に、本部船が少しづつ流され始め、慌ててもう一つアンカーを落とし、双錨泊でスタートを迎えました。西の風のため、フリースタートが設営されましたが、最初のダブルハンド艇も１５分遅れのＩＭＳ，ＯＲＣクラブ部門もリコールなくきれいなスタートで、本部船ではホット一息、でも２０ノット近い風に乗り、スピンで快走していくレース艇団に、桃太郎は追いつけるだろうか？と心配になります。スタートしたレース艇を見送ってから、一旦小浜浦に帰り､道具類を下ろし人も乗り換えていよいよ伴走にスタートしました。乗り組みは本部船要員としてシャングリラ・メンバーから吹原、植田、和也に徳子。ロールコール担当の石田、中村。そして毎日新聞社の二人、合計８人です。桃太郎は、普段宴会船として高名で、走ることを目標にした装備は完全ではなく、また船底こそ、つい最近上架してきれいにしてありましたが、ラットの重いこと！！　オーパイもないので操船は全く体力勝負です。真ランに近いフリーの走りでは後ろからの波に押されて、体重を掛けながらラットを回す舵取りとなり、思わぬ力が要求されました。何時まで続くのか、と思われていた西風でしたが、日暮れと共に東に変わりました。午後１０時御前崎に近づき、やっとレース艇らしいヨット群に遭遇。真向かいのクローズホールドに上りきれないのか、下から交わそうとする桃太郎を抑えるように落としてきたり、急にタックを打ったりと、こちらも気が抜けません。キャビンの中ではハッチからの水漏れがひどく、毎日カメラマンは中にいてザバッと浴びた海水で、カメラを１台、パーにしてしまったようです。日付の変わる真夜中頃から激しい雨が降り出し、トレーナーだけでワッチに付いていた私はずぶ濡れもいい所で、オフになった時滴る水を垂らしながらキャビンに入る始末でした。
夜が明け､神子元島回航はさすがに一晩続いた東風のため波荒く、フォクスルに寝ていた私は、パンチングで２度ほど体を宙に浮かす破目になりました。下田を過ぎ､大島を横に見て川名に近づき始めるころ、風が落ちてきて、かなり前にいた筈のレース艇１パイを追い抜いてしまいました。既に夢ひょうたんとマベリックがフィニッシュしており、３位？入港の桃太郎が熱海スパマリーナに着いたのは丁度１２時、シャングリラに変えて桃太郎による伴走はこれで終了したのでした。　(by 徳子)

７月１９、２０，２１日と夏の初めの３連休。長野県奈川村からはるばるやってくる斉藤ファミリーと来週からの鳥羽パールレース準備のため、１９日金曜日夜吹原さん宅に集合し、出発した３人、吹原さん、田代さんと私は中華料理屋で遅い夕食後、ビールも飲まず１人犠牲となった田代さんの運転で一路ＶＯＣへ。途中雨も降る不安定な天気の中、ＶＯＣへ到着。松崎さんの新築別荘にまだライトがついていたので、覗いてみるとかこさん一人が留守番。なんでも松崎さんは代行船長が急病のため急遽呼び戻されてしまったとのこと。別荘内の見学をさせてもらってからシャングリラへ。運良く雨も上がっておりコンビニで買ったビール＆食料を運び込み、オーニングをセット。
翌２０日、斉藤ファミリーの到着前に仕事仕事と、燃料補給のため南側の桟橋へシフトし４００Ｌの軽油を補給。桟橋へ戻してレージージャックの取り替え、バッテリー＆スイッチの取り付け、配線の増し締めをおこない、ガスが抜けて効かなくなったフリーザーの確認と冷却水のチェックのため、エンジンルームをのぞくとなんとフリーザーの熱交換器からの水漏れ発見。溶接部の亀裂と取り付けサポート部付近の穴あき（？）の２ヶ所。岡君にきてもらい相談。吸い込み側なのでテープかシーラントで処置すれば良いだろうとの判断し、岡君に応急処置を依頼しまずは安心。そうこうしている内に午後１時を過ぎ、斉藤ファミリーが到着。途中で食事をしてきたとのこと。我々３人も昼食のため来来軒へ。ぽち用燃料と、どて用大根＆みそ、ビールを購入し船に戻った。梅雨空の不安定な天気のため雨が降ったりやんだり。船も出せず、船上で子供たちは釣り、大人たちは宴会＆昼寝。昼前に捕れたあなごをいれておいた「すかり」を確認すると４匹いたはずがなんと一匹のみ。よーく調べると網の一部が破れておりそこから逃げてしまい、残ったのはその穴では出られない大物のみ。夕食は久しぶりの元座へ。生ビール、さしみ盛り合わせ、焼き魚、いわし天ぷら等々おいしかった。
翌２１日朝、天気はくもりでまずまず。子供たちは桟橋で釣り。キスが５〜６匹（もっとかな？）。そのほか昨日逃げたあなごがまた戻ったのかあなごの仕掛けにはあなごが２匹。朝食後、ひょうたん島ぐらいまで出そうかと相談し、その前にパールのコミッティで必要なアンカーを確認したところ、なんとチェーンがぐちゃぐちゃにからまっており、そのままではアンカーが打てない。さばき直すため、チェーンを５０ｍ全部出し、さあ巻き上げだ！とウインドラスのスイッチを入れたがまったく巻きあげれず。よく見るとウインドラスは塩でぼろぼろ。モーターの底が腐食して割れているではないか。こりゃ大変だと田代さん、正人君と３人でウインドラスをはずし始めた。結局午前中かかって分解まで終わり、予備のモーターと交換。ギヤのシャフトを受けているベアリングも破損していたが、予備がないこともあり、交換しなくても短時間の使用なら大丈夫だろうと判断し、破損したニードルだけ取り出し再組み付けし取り付け。出した５０ｍのチェーンを巻き上げ何とか終了したのは夕方。あー疲れた。【教訓：アンカーを使ったり、バウが波をかぶったら必ず清水で塩出しをしましょう！】　津でレースをしてきた杉さんも合流し、サンセットクルージングとエンジンの調子をみるため出港。調子よく走っていたが、杉さんがエンジンルームを覗くとビルジがいっぱい。また、エンジンの後ろから白煙らしきものが出ているのまで発見。急遽、帰港する事とし、帰りながらビルジがどこからきたのか点検。なめてみると真水。出港前に給水していることを忘れ、オーバーフローさせてしまったためだとわかり一安心。しかし、ビルジポンプのスイッチをいれてもポンプが動かず大慌て。制御盤の配線チェックをすると、なんとスイッチの半田がはずれていた。「石垣の帰りにはずれなくて良かったな」と独り言。半田付けをおこないなんとかＯＫ。しかし、エンジン後ろからの白煙らしきものは実は冷却水が洩れていることがわかり、係留後エンジンをチェックすると冷却水はからっぽ。冷却水を補給して、明日用事のある田代さんと私は帰路についた。
翌２２日、吹原さんから、よく調べると結構重体で、今朝来た藤田さんにも相談し、ヤンマーに修理を頼むことに。エンジンをばらしてみなければ分からないが、ガスケット交換程度で済めば良いが悪ければヘッド交換となってしまう、との連絡。あーあ！！結局、シャングリラでのパールのコミッティ＆伴走は取りやめとなった。
今回は、レージージャックの取り替えと、バッテリー＆スイッチの取り付けの仕事だけで、あとはのんびりゆっくりＶＯＣライフの予定がフルに２日間働かされてしまった。今年のお盆は、丹羽さんに例年のようにケチらずたっぷりと御神酒を献上して、トラブルはもうでませんようにとお願いしましょう。
あ！忘れていましたけど、まだアクリルハッチの交換の仕事も残っています。涼しくなったら行いますので、皆さんご協力よろしく！！　　(by 日比野)

０９：４５ 石垣島 石垣港（石垣島ヨットクラブ）に入港。台風２号対策で増し舫いを完了。優さんとの電話連絡では、久米島が天国状態で皆さん呑みまくり？石垣港に入港するまで、台風の事は頭の中に無かったようです。入港してビックリ！港の関係者に手伝ってもらって、舫い増しした様です。案内役の山城さんは、自分の船を見るために、宜野湾マリーナに引き返された様です、それでも皆さんトロピカル気分満喫の様です。　(by 松永)

４月５日土曜日の夕方、低気圧通過中の雨の中、石垣クルージングの準備のためシャングリラに集まったのは、内山田、吹原＆千鶴子、日比野に、雨のためアパートで昼寝中の藤田さんの５名。
しかし、４月というのに、山のほうは雪がふる３月初めの寒さのため、ハッチを閉めストーブをつけて寒さ対策。雨のため作業ができず、ライト類の確認だけ行い、牛とらで買い出ししたさしみと、残っていた比内鶏のスープをベースとした寄せ鍋でさっそくハッピーアワー。しかし、女性が「ちいちゃん」一人のため、話題はもっぱらまじめなほうへ。奥さんを大事にしなければいかんということや、シャングリラ�Xの改修話で盛り上がった。改装は船内のインテリアやクッション、デッキ、バウスラスターなど、一度藤田さんに概算見積もりを取ってもらうことになった。（藤田さん覚えていますか？）シャングリラの伝統か、今までも酒席での決定は結構実現しています、みなさんそのときはよろしく！
夜はシャングリラでもふれ回るほどの強いブローと雨も、翌日はあがり、少し風は残っていたが、晴天に恵まれ、藤田・内山田組はドグハウスフロントスクリーンの取り付け、優さんは燃料補給、備品整備、ちいちゃんはノンスリップのはがれ補修、私はコンパスライトの取り付け、配線チェックと分担して１時過ぎまでまじめに整備。昼食は牛丼とインスタントラーメン。ラーメンは和也君の差し入れで結構おいしく、今度のクルージングにも持っていくことに全員一致。昼食後はテンダー「ＳＳ」の船検のための重量測定と、塗装の補修。（私は例のごとく昼寝中のため、どのようにして重量を測ったか詳しいことはわかりませんでした）アンカーウインドラス、電動ウインチの確認・整備、予備バッテリーの積み込みも終わり、船内整理、来週の打ち合わせを行い、１７：３０頃下船、帰路についた。
（おまけ・その１）釣り
日曜朝早くに富士夫さんＦ（優さんのいとこ）４名が釣りのため来船。シャングリラの係留してある桟橋からの置き竿に尺きすが釣れ、そのあと、「ぽちの家」でハーバー近くを昼近くまで釣りをし、結構釣れたみたいでした。
（おまけ・その２）花粉症
雨が降っていた土曜日は全く問題なかったが、日曜日の晴天で花粉が飛んだせいで、朝〜昼ぐらいまでは目が少しかゆいぐらいだったのが、帰る頃はティッシュがはなせませんでした。花粉症の人はマスクを持参したほうが良いですよ。（石垣島には花粉はないよー）　(by 日比野)

ＳＹＣの予てより計画されていた親睦会は、英虞湾奥にある檜扇荘クルージングで行われました。シャングリラＶからの参加者は杉原さんと私の二人だけ。シャングリラを出そうか、と思いましたが、途中電線を張った下を通らなければならず、これをクリア出来るかが問題で丸山先生のセレナに乗せて頂く事にしました。
３月２９日土曜日、お天気は良いものの風の強い日です。セレナの乗艇者は私たちのほか、オーナーは丸山先生だけ、奥様は生憎の不参加でしたが、桃太郎の都築さん、ＳＹＣ顧問弁護士の山田ご夫妻が揃いました。参加艇はシグネット、シーファーラー、セレナ、シュガー、ツインソウル、あさま、ＵＦＯの７艇。セレナより一足先に出港したシーファーラーは春日井キャプテンに三十路女軍団３名が乗っていて、セーリングです。ヨットは初めてという山田弁護士は、「帆を広げるんですよね？」とセーリングを期待したようでしたが、ブームカバーは何時まで待ってもそのまま、取り外されそうにありません。五ヶ所湾を出てからオートパイロットに切り替え、先生は時々計器を見るだけで、「おー、２７ノットだ」などと風速を計っていました。
檜扇荘は、名は体を示す、をまさに具現していて建物は勿論木造建築、構築物も全て木造です。桟橋はがっちりとした造りになっていました。お風呂の檜造りはゆったりと大きく、落ち着ける雰囲気をかもし出しています。桟橋が見渡せる部屋で始まった宴会では、ドタキャン３名、２７名の参加者でした。７０センチはあろうかというシビの尾頭に、イセエビ、カツオ、まぐろ、たこなどのお刺身とサクラの花が添えられたふな盛りが圧巻で、次々とご馳走が運ばれてきます。「とても全部は食べられないワ」とつぶやいたものの、気がついたら、ほとんど食べきっていて我ながらびっくり、入るもんですねェ。８時にはお開きになりましたが、私たちはシーファーラーの酒宴に合流、おしゃべりはつきませんでしたが、11時近くセレナに戻って就寝。
翌朝は、お昼には帰らなければならないという先生の予定に合わせて、９時出港。潮も良く1時間半で帰り着きました。その後、シャングリラの外カーテンを取り付ける作業にかかりましたが、寸法が合わず取りやめに。様子を見に来てくれた藤田さんから、｢今、滝本君がこっちへ向かっているんだけど、昼、一緒に食わん？｣と誘われました。やがてやってきた滝本さんの持参品は、何と見事なサシが入ったサーロインステーキ肉４枚（３９６０円！）の他、カツオ、甘海老の刺身、菜の花、ブロッコリー、トマトです。ビールを飲みながらの豪華メニューを堪能し、さて、帰る段になって「清算は？」というと「いつもご馳走になっていますから、今日はいいです。」という返事。なんとも太っ腹にサンキュー！となりました。３時下船にて本日の終了です。　(by 徳子)

春分を含む3連休は、上架整備を行いました。大勢の人が集まったお陰で、楽しくワイワイガヤガヤと、仕事は捗ったようです。金曜日夜、杉原、ヒロシィ、徳子＆礼子、吹原夫妻が集合、土曜朝一番で上架です。天気予報は夕方から雨、だったのですが、上架するやポツポツと降りだしはじめ、じき本降りになってしまいました。「約束、違うじゃん！」とぼやいてみても始まりません。仕方なくセンターボードケースの中側から、掃除しようとケースを取り外しにかかりました。実は前回の整備のおり、シリコンを詰め込んでガッチリ嵌めてしまった蓋がなかなか外せず、困っていたのですが、お茶に誘った岡さんが見かねて、ドライバー2本をこじ入れながら外してくれたのです。そこへ日比野、植田、和也の3人が到着。プロペラ磨きとセンターボードケース組に分かれて働き始めました。今回の石垣島クルージングに参加する、ひねもすの長谷さんもやってきました。船底にはそれほどの貝や海草は付いていなかったのですが、センターボードとケースはびっしりと付着したもやもやで、掻き落すのは大変でした。夕方になって西ファミリー、山ちゃんが到着しましたが、夕食は大人数の上、上架の船内では食事準備もままならないため、はまぼうへ。今夜のはまぼうは他にもお客さんで賑やかです。食事が終わるころには内山田父娘、ドゥドゥの松永さんと全員の顔が揃いました。
明けて日曜日、快晴の整備日和です。そして久し振り、田代さんがやってきました。誰が割り当てたという訳ではなく、みんな其々に自分の仕事を見つけ出し、精出しての働きぶりに、仕事は順調に進んだようです。10時のブレークタイムには、杉さん差し入れの活かし蛤酒蒸しが美味でビールが進み、もうハッピーアワーとなった感ありましたが、仕事の目途がついていて、余裕の休憩だったのでしょう。お昼ご飯は、ぎゅーとらで買ってきたお惣菜を、ピクニックよろしく地上で、となりましたが、お天気が良いせいでみんなの食欲はおおせいだったようです。3時には作業終了し、クルージング準備はほぼ完了しました。まだ飛行機のチケットが入手出来ていない人、台湾経由で飛ぶ案も出ましたので、いろいろ探してみてください。 (by 徳子)

弥生3月、もう春の筈なのに寒波がやってきました。土曜日、集まったのは吹原、日比野、私の3人だけ、西、山崎組はドタキャンです。土曜日昼過ぎから動き出し、まずエンジンオイル交換にかかりました。１０リットル容量のバケツにビニール袋を二重に敷き、抜き取り油を溜め始めましたが、チャージャーのホースが細いのでトロトロとしか出てきません。この間に藤田さんの指導で割れたハッチのアクリル板の取替えを行うことにしました。最初は難しそうにみえた作業ですが、ガラスと枠の間にあるパッキンをドライバーで切り取りながら剥ぎ取り、閉め具を外すと簡単に外れました。すでに寸法に切ってあったアクリルガラスの四隅を、枠のアールに合わせて切り落としサンダーで磨く仕事は藤田さんがやってくれましたが、実はこれが一番難しいようです。このガラスを枠にはめ、パッキンになるシリコンゴムを詰めるのですが、硬化するのには２・3日かかるとのことで、今回は1枚だけで作業終了。キャビンでは延々とオイルの抜き取りが続いていて、真っ黒なオイル、バケツから溢れそうです。「こんなに入っていたのかなぁ！」と呆れ顔の日比野さん。「８リットルしか買ってきてないぞ、足りるか？」と心配げな優さん。「これだけ抜けば充分。もう止め止め」と藤田さんに促されてこの日の仕事は終わりました。胃の手術後久し振りにやってきていたドリフティの松崎さんを交えて、夕食は起風湯豆腐。松崎さんは2日前にお酒を飲んでもよろしいと解禁になったそうで、「沢山はダメだけど。おいしい！！」と嬉しそうでした。
翌日曜日も、お天気は晴れ上がって明るい青空には春の気配が感じられるのに、風の冷たいこと、そして強いこと。時折思わず窓の外に顔を向けてしまうくらい、シャングリラは振られるのです。優さんと私は、うなぎのお礼とふじ丸での写真交換にシリウスへ出向きました。シリウスでは純子さんと英君のふたりだけ、シリウスに変わってからセーリングに燃えている英君も、さすがにこの風に出ることを控えていました。前の日ぎゅーとらで買い物をした時、内瀬で青空市があるチラシを貰い、少し訳の分からない面白そうなネーミングのある特産品、例えば長生き名人とかＥＭ米、しらぬい等につられて出掛けることにしました。はまぼうの群生地を対岸に見る国道260号線沿いにテントが二張り、干物や柑橘類の南勢町商品が並べて、地元のお母さん達が売り子です。ＥＭ米のいわれは聞きそびれましたが、しらぬいはデコポンとも言われる蜜柑の一種、長生き名人は卵でした。（ナンデカナァ？）横浜から今着いたと、滝本さんの連絡が入り、帰船。滝本さんは薬剤師だという佐々部和子さん同伴で、藤田さんは甲斐甲斐しくコーヒーを入れて歓待、ただし「こんな奴、止めとけや」と毒舌は出ていましたが。ゴールデンウィークの石垣島行き、回航メンバーとして滝本さんを勧誘するおしゃべりを中心にして話し込み、2時半全員下船、帰路につきました。　(by 徳子)

オーナー会を終わった翌日、内山田、吹原夫妻、杉原および徳子親娘の6人が志摩ヨットハーバーに集まりました。雨は夕方からの予報に反して、早くもお昼過ぎには降り出してくるお天気に、Ｆ4によるミニ・アメリカズカップを見に出掛けることも出来ずにキャビンに閉じ込められてしまう始末。でも、浜松うなぎ自慢のシリウス・純子さんから送られてきた大きな白焼きうなぎを、蒲焼にしてお昼ご飯を堪能しました。またこの日は何故か、銘酒が揃えられナパワイン・Ｃａｓｋ23，１９９９年を皮切りにイタリア・トスカーナのＭａｇａｒｉ，2000（これは重いのでデキャンタが必要とお昼前からコルクが抜かれていました）、口当たり抜群の濁り酒と続きます。更に（飲んだのは翌日だったのですが）ボルドーのＴａｌｂｏｔ、1969年もありました。1969年は内山田さんがトヨタに入社した年だとか、話題を呼んで盛り上がったのは言うまでもありません。
Ｆ4マッチレースは本降り中での熱戦だったようですが、99年ダブルハンドレースに浪速で出場した滝本さんも横浜からやって来て参加しており、藤田さん共々に夕食に加わりました。
翌日曜日は晴れ。風が強く、朝から始まったＦ4レースはあっという間に終わり、ようやく腰を上げて「ぽち」で観戦に出掛けた私達は、ブイの回収をする場面しか見られませんでした。なんせ、今回の参加者は藤田、滝本、なんせいリゾートの菅井さんを含め、ほとんど身内と言った感じで、正式にはイエローマジックだけだったようなのです。因みに優勝は滝本さん、藤田さんは本気で悔しがっていました。
「ぽち」での海上散歩は、風の強さにも拘わらず寒さは感じられません。日差しにも明るさがあって、春はもうそこまで来ていると実感できます。沖縄クルージングに向けての整備の予定は果たせませんでしたが、のんびりと、また良いワインを楽しんだ2日間でした。　(by 徳子)

2003年となりました。Ｓｈａｎｎｇｒｉ−Ｌａ　Ｖ　のお正月は何時にも増して賑やかでした。

元日；午後4時ごろから5時にかけて、杉原、吹原夫妻、徳子親娘が集合。先ずはささやかながら、甕覗のお屠蘇に焼き蛤とおせちの祝い料理、ぼたん鍋で祝賀です。この途中、シリウス・戸塚ファミリーから電話が入り、今到着した所だけれどお伊勢さんへお参りに行ってくる、帰ったら寄りますからとのこと。そして“女泣かせ”なる静岡銘酒を持って戸塚兄弟がやってきたのは、10時過ぎ。色んな話題に話の途切れることなく、明けて3時にやっとお開きとなりました。

２日；この日は内山田親娘＆あやを皮切りに、和也＆大久保親娘(礼美、18歳)川角＆倉地、植田ファミリーと続々の到着。ただ、毎年恒例の餅つき大会が行われていたのですが、伊勢自動車道の渋滞に嵌った植田家はこれに間に合いませんでした。今年の餅つき大会は、予めヴィーヴル・ニュースで無料との予告があったためか、いつもより参加者が多く、また見知らぬ顔の人たちもいましたが、お馴染みシーファーラー、ＵＦＯ、フールズ・メンバーを始めに光陽丸・伊藤夫妻やベンハー・川口さんなど顔見知りとは挨拶を交わし、焚き火の煙にまかれながら、撞きたてのお餅をほうばり飲み交わしと、歓談のひと時を過ごしました。風が強く、時折黒い雲が広がってきたと思うや雪も舞う天候で、お昼過ぎには、寒い、寒いを連発しながらフネへ退散。それでもこの風を絶好のチャンスとばかり、海上ではＦ４、２ハイがマッチレースを競っていました。日暮れが近づき、全員揃ったところでギャレーでは和也、倉地、川角、大久保とシェフ頂上会談が開かれ、夕食準備が始まりました。メインメニューは秋田名物きりたんぽ鍋。比内鶏1羽分がきれいに捌かれ収められた箱がいくつも開けられ、鍋準備とは別におつまみが一皿づつテーブルに出てきます。お酒は桐箱から取り出された大吟醸。そして大鍋のきりたんぽ鍋がドカッと卓上に座りました。この鍋の大きさに感心した誰かが容量を確認したところ、40リッターとあります。そこでまたまた計算好きが、全員で16人なら1人あたり2．5リッターのスープを飲まなければならないとご宣託です。でも美味しかった!

３日；昨日の風は落ちて穏やかな海面になりましたが、天気予報では午後から雨、朝すでにどんよりとした空です。今回の一大イベント、ボストン・ホォエーラーの進水式を急がなくてはなりません。オーナーの一人日比野さんの到着を待って、先ず命名の投票が行われましたが、票が割れてまたアレコレの意見が出、時間がかかるかと思いきや、なんと4対1の決票でアッけなく“ぽちのいえ”に決まりィ。チャートテーブルの上で所在なげだったレイが飾られた新艇にオーナー5人（植田、内山田、日比野、吹原、徳子）が試乗に出発。風はなくともボートスピードによる風圧の冷たいこと！　そしてパラッ、パラッと顔に当たる雨に気づいてハーバー入り口でＵターンしてしまいました。“ぽち”はどうやら夏の楽しみになりそうです。三が日の最終日なので、川角組、和也組、植田ファミリー、内山田グループが五月雨状態で下船、帰宅の途へ。入れ替わりにドゥドゥの松永さんがやってきました。昨日まではスキーだったとか、お土産に穂高の山葵漬け、山葵海苔。またまた新しいツマミを得て、宴会のやり直しです。お昼ご飯に呼んだ戸塚ファミリーが帰る頃には、降りだしていた雨は本降りとなり、風も強くて正に嵐になりました。「お風呂に入りたいな」という声が出ても、「この雨…どうする？」そんな押し問答が続きましたが、5時過ぎ少し小降りになったのに意を決して、浜島の銭湯へ出掛けることに。今年初めての湯浴みでさっぱりとし、浜島に来たからにはと庄萬の戸を開けたのですが、中は超満員。風鶏・松田先生ご夫妻とばったり、も7人グループの私達が割り込むスペースはとてもありません。諦めて松田先生お勧めの２軒目・磯舟を覗いてもここも満員。３軒目・なぶらでやっと入店できました。

４日；雨も風も止んでいました。今日でおしまいのイルミネーション片付けには幸いな日です。慣れてきているためか、片付けだからか、手早く済ませることが出来ました。みんなの予定を確かめると、明日まで残るのは吹原夫妻のみ。ではメンバーが残っているうちに、スケジュールを決めようということになり、取り敢えずオーナー会を開いてその折の議題にと、沖縄クルージングとそれに付随しての春の上架整備の候補日程を話し合いました。この予定は日比野広報から、そのうち流れることになるでしょう。みなさん、スケジュールを空けて是非沖縄には来て下さい、なにしろ年一度の遠航はＳｈａｎｇｒｉ−Ｌａにとって一大イベントなのですから。
これで今年のお正月は終わりました。　(by 徳子)