１２月４日の第１土曜日は志摩ヨットハーバー・イルミネーション点灯式、合わせて快食快族の催しも行われました。暖かい快晴の日が続いていましたが、この週末にきて天気崩れ始めの兆候は既に出ていて、ハーバーに向かうサニーロード最後のトンネル手前からポツリ、ポツリ。でも第１陣到着組の吹原、日比野、和也の３人は奮闘目覚しく、所々切れている電球補給にいつもはシャーラインを飾る部分をダブらせて補いながら、苦心の電飾飾りつけを行い、雨オーニングを張り終えたところで降りだしを迎えたとのこと。台風の多かった今年の締めみたいな２７号が温帯低気圧に変わりながらも前線を刺激して、ここからの低気圧が台風並に大暴れした被害は、ハーバーではシャングリラが１番だったらしい結果は実は、日曜日になってから判明したのですが。ともあれ和也シェフがセットしてくれた生ビールと漬け丼のお昼を終え、礼子を中心に快食快族出店のベニソン・ローストの準備です。ハーブワインに漬け込んできた鹿肉をオーブンに入れ、付け合せはポテトクリーム煮、彩りのパセリ、食欲誘発の焼きガーリック、そしてメニューではワイン付き。キャビンの中にはいい匂いが広がり、やってきた藤田、滝本の２人が匂いに誘われたのでしょうか、まめまめしく手伝いをしてくれます。雨は本格的となって夕暮れも早く訪れ、４時半の点灯式は予定通りに行われました。でも各艇から出店される快食快族のバーベキューハウスは既に、売る気満々の呼び込みが始まっていて、湯気立ち上る中賑やかです。ベンハーのビーフシチュウ、静は蕎麦、プリモからは味噌炊き大根＆モツと串カツが出され、ドリフティも肉饅とチヂミ、キングビーはおでん、オーケリダからはスパイスの効いたパスタが、実に安価で提供されました。どれも美味しく少しづつでもお腹１ぱいになり、シャングリラのロースト・ベニソンも１時間しないうちに完売。和気藹々のイベントだったせいで、片付け終わって帰艇の時には、お隣プリモバースの伊藤、寺山さん、琵琶湖でエンドレスラブに乗っているという辛川、林、小西さんを同行。遅れて桃太郎からやってきた河内さんも加わり、時々激しい雨、吹き付けてくる風の音と揺られる動きに驚ろかされながらも賑やかな晩でした。
明けて日曜日、雨こそ止んでいましたが、風は激しくブローの音だけでも顔を見合わせてしまうほど。外に出て最初にに気がついたのはオーニングが引き剥がされてサイドデッキに固まり落ちていたこと、そしてテンダーがひっくり返っていました！　旧桟橋から隣に避難してきているオアシスの邪魔になってしまうと遠慮して、テンダーを浮かべておいたのですが、不沈構造になっているから大丈夫、との藤田さんの言葉も空しく沈はしなくとも、煽られた為にひっくり返ってしまったのです。海水に浸かった船外機を真水で洗い、漂っていたフェンダーは拾いましたが、燃料タンクは満タン状態だったので沈んでしまったのでしょう、水が澄んできたら場所を確かめて潜るヨ、と優さん。この日まだまだ仕事は沢山ありました。雨オーニングはロープ固定のアルミ緘が引き千切られてしまっていたので新しく取り付けを、そして大仕事は引き渡すことになったフラットの整理でした。半ば物置代わりにしていたせいで物の多いこと、でもお昼までには何とか目途をつけることが出来ました。シャングリラに帰ろうと桟橋を歩いて行くと、滝本さんがテニスコート下の木陰に赤い色を見つけ、燃料タンクだ、と言います。松崎さんに確認のためテンダーを出してもらい、間違いないことが分かりました。車でテニスコートまで行き無事タンクを回収、テンダー事故は一件落着です。午後は船外機試動に汗を流すことになりましたが（東京では夏日になったほどの暖かい日だったのです）、私と礼子は夕方来るという田代さん、安ちゃんにも会わず、３時半ハーバーを離れました。　(by 徳子)

暑かった今年の夏をそのまま引き継いだような暖かい秋の日が続いていますが、１１月２０、２１日の土日も、そんな小春日和の二日でした。でもハーバーは閑散として桟橋修理に精を出す半袖姿の岡さんや下村さんの動きが目につくだけで人は少なく、なんだか勿体無いような感じです。シャングリラも前週は、人が多く集まったようですが、今週は吹原夫妻と私だけ。土曜日お昼は支度するまでもないのですが、食べに行くのもまた来来軒？と少し食傷気味なので、浜島に出掛けることにしました。以前「霞」の田中さんに聞いた美味しいというお店探検です。庄萬前の観光協会のところに地図があった筈、と手がかりはそれだけ。でも行ってみるとどうも名前が違うみたいなので、歩いている人を捉まえて聞き、また傍のお店屋さんのご主人に尋ねて、どうやらそれらしき所は見当をつけました。でもその店は夜しか営業しないし、また明日はそこの家の結婚式なので今夜は休みじゃないか、と言います。礼を述べて兎に角行ってみようとすると、店にいたお客さんがスクーターに乗って、後についてお出で、と道案内を買ってくれました。田舎の人は親切なのです。案の定お店は閉まっていました。さあ、どうしようね？と顔を見合わせ、浜島の町外周を一周してから行き先は八代に。お昼だからと日替わり定食を頼みましたが、これが思わぬヒットでした。お刺身三種盛り、大ぶりのイカフライ＆センキャベツ、根菜煮もの、サバ味噌煮に赤だし、お新香、ご飯で１０５０円。別にカキフライを一皿頼んだのですが、とても食べきれないネ、お持ち帰りにしようと言いながら、美味しかったのでついつい、全部食べてしまいました。シャングリラに帰るとお昼休みに釣り上げたという、南さんからの大イカ１パイ、チビイカ２ハイ、藤田さんが捌いておいてくれた差し入れがあり、ハッピーアワーがすでに準備万端。台風の影響で野菜が高値なのは、ぎゅーとらも同じくですが、珍しくキノコが豊富の上、安かったので今夜は豚肉入りキノコ鍋と決めて買出しをして来ました。私は７時からの理事会に出た後の食事になりましたが、鍋の最後のうどんまで美味しかったのは勿論、貰ったイカのお刺身、ゲソ焼き、網焼きした身厚のイカの美味しかったこと！どうやら今年も、ハーバーはコウイカ豊漁のようです。前週の釣果では、そろそろアジも終わりの気配だったとか、今度はイカを揚げて下さい、Hさん。　(by 徳子)

Ｔ＆Ｔを借りてレースに参加し始めた今年ですが、１１月の熊野灘カップレースが年度最終レースとのこと、７日に行われました。乗艇は、予定していた助っ人の服部さんが来られなくなったのですが、突如ポーランド人でロシアン・パブで働いているというジェニーを伴った酒井さんがやって来て、いつもの杉原、藤田に陽子、徳子でした。大島まわりの４４マイルにスタートは朝の３時。実は私は前夜大阪８時半の新幹線に乗り、一旦家に帰った後駆けつけて、ヴィーヴルに着いたのは零時過ぎだったのですが、異例なスタート時間を待つために、Ｔ＆Ｔで待機していた全員ほとんど酔ってしまっている始末。秋らしい好天が続いていたこの一週間、この日も昼間は暖かなお天気に恵まれていたそのままを、夜にまで持ち越して風の冷たさはありません。空も雲ひとつなく、満天の星が一面に輝いていました。参加艇８艇、５，６メーターの北順風にフリースタートはよかったのですが、なんせ酔っ払いクルー編成なので、スタートラインを勘違いしてクロスと追手を取り違えるやら、タイマーはバウから大声で時間を読み上げるので傍のフネには筒抜け状態。スタート後もレース艇同士、接近するや下！下！と牽制、少し前に出ただけでもサヨナラ！と皮肉を送ったり、フネ同士のやりとりもレースとは思われない賑やかさです。時折風の息激しく、ヒールがきつくなったと思うやバッタリと落ちてしまったり、風向も前に回って片上りの航行で、進路だけは一定に風の振れはセールトリムに任せての走りになりました。５時にヘルムを酒井さんにバトンタッチし、私はそのままキャビンでバタンキュー。明るくなって起きてみると既に大島は回って、相変わらずの軽風で快走しています。回航に失敗して順位が落ちてしまった、とのこと、前にはカスミ、シーファラー、あさま、フールズがいました。見江島に近づくや風は完全に無くなり、風向も定まらず、しぼんでしまったセールに打つ手がありません。再スタート状態でいらつくこと２０〜３０分。やっと吹きだした風は前からで、カスミが先ず抜け出し、シーブリーズ、シーファーラーと続きます。Ｔ＆Ｔはあさま、フールズと併走しながら、それでもフールズを置き去りにし、あさまとはフィニッシュまで思いっきり競い合いましたが、フィニッシュライン直前でタック余儀なく、数秒差で破れてしまいました。結果は修正で３位、そして年間成績は、途中参加だったものの４位を得ました。
レース後のパーティで、実は面白いエピソードが。私の横に座ったシーブリーズクルーのお嬢さん、顔は見知っていましたが名前は判りません、彼女とは反対側、私の隣の藤田さんのことを差して、ご主人ですか？とのお尋ね！！！思わぬ質問にしどろもどろになりながら、いいえ、私の主人は８年前に亡くなりました、と答えても不審気に、何時も一緒にいらっしゃるから、と言われてしまいました。私の年と藤田さんの年齢、彼女はどう思ったのでしょうね、優さん一度聞いてみてやって下さい。　(by 徳子)

１０月２０日の午後遅く本州中部を駆け抜けた台風２３号は、ハーバーに大きな爪痕を残していました。２３日お昼に吹原夫妻、山崎、徳子が集まりましたが、サニーロードにも宮川を過ぎた山道にかかるところで、道路の陥没があり片側通行、山崩れの所もありました。ハーバーではシャングリラ係留の桟橋は無事でしたが、新桟橋のもう１本は、櫛型桟橋の４本が千切り離されて、給水給電ボックスの２本が倒れました。桃太郎向かい側にいたミュルザンヌはファーラージブが出てしまったとか、無残な破れかたで上架場所に広げられてありました。幸い各艇は無事で、桃太郎より沖側にいたチャンス、クレイラ、クレメンスなどシャングリラサイドの桟橋に避難し、空白となった向かい側桟橋の景色は、普段見慣れたものとは変わってしまっています。ちなみにシャングリラ横にはオアシス、びるしゃなが舫われて、隣組が賑やかになった感じです。旧桟橋もコンクリート大桟橋下のメイン桟橋はチェーンの繋ぎが数箇所でちぎれ、南北に伸びる２本の桟橋もパレオの横、セレナの手前で夫々に完全にぶっ千切られ、板を渡して何とか通ることが出来るようにしてありました。２３号台風の被害は風よりも南から打ち付けてきた波が、桟橋を持ち上げ叩き付けてこの惨状となったもののようです。こんな中でも、秋晴れルンルンの日和でプリモのゲストたちはバーベキューと釣りに興じていて、まだアジ釣りは大丈夫らしく１本の糸一度に５匹釣り上げる有様。釣り上げたご本人も｢竿が折れるかと思ったヮ｣と驚いていました。午後春鼎さんが北村マキコさんと来艇。北村さんは名古屋空港のグランドホステスさん、春鼎さんが海外からの帰り、作品が重量オーバーとなった時のお助け係りとか。香子さんが上京中でひとりだという松崎さんも加わって、サンマの塩焼き、カキ鍋と秋満喫の夕食を楽しみました。ただもう一つの悲惨なニュースが飛び込んできて、今尚メインニュースとしてマスコミが集中している新潟地震には言葉もありません。山ちゃんのケータイには震度３以上の地震情報が自動的にメールされてくるので、それから分かったニュースでした。翌朝もラジオを聞きながら、夏物を片付け冬に備えた仕事となりましたが、予想を裏切った雨模様の空に早々に切り上げ、お昼前の解散となりました。　(by 徳子)
２３号通過後の、ＶＯＣの様子はこちら

１０月１６、１７日は素晴らしい秋晴れの土日。台風やらキノコ狩りやらでご無沙汰しフネに行くのも久し振りでした。トヨタから釣り組の井上、花崎、倉地、根本さんがやって来て、シャングリラサイドでは吹原、日比野、杉原、藤田、田代、安藤、徳子が集まりました。今年もイカのシーズン到来、早速にご教示を受けるべく、お昼休みを利用して大桟橋で糸を垂れる南センセイのもと、日比野さんが訪れて仕掛け、釣りの要領を聞き出してきました。隣にいた岡さんは既に一匹釣り上げていたのですが、ギャラリーとも言うべき見物人に上げてしまい、間一発の差で貰い損ねです。しかも午後からのイカ釣りは全くの坊主、でも初めからアジを狙っていた井上・花崎組は釣るわ釣るわ！傍で見ていた南さんから「引き上げが遅い！」と叱られる始末です。後で数えてみたところ合計１０３匹という豊漁。前回、開きを会得した日比野さん、またもや干物作りに余念なく、ライフラインにはアジのすだれが出来上がりました。
日曜日は釣り組、フリーザーの修理班、レース出場者と分かれ、私は杉さん、藤田さんと共に、津からの服部さんの応援を得てＴ＆Ｔでレースに参加。今日は大陸からの高気圧ど真ん中に入り風がないのでは、との心配はどこへやら朝から北よりの５ｍ前後が吹く絶好のレース日和となりました。８時楓ブイからのスタート。でも本部船が８時になっても現れません。清虎のエンジントラブルで出港が遅れたとか。やっとやって来た本部船清虎に近づくと、岡さんからはマイクで「（８時）10分過ぎが（スタート）10分前でぇーす！」との告知。一瞬「うぅん？」と迷いましたが「分かりやすい説明アリガト！」と皮肉を込めた返事を返してしまいました。コースは贄浦入り口中央の赤ブイを回った後、浜島入り口手前の緑ブイを回航、楓フィニッシュです。トップのあさまはスピンを揚げましたが、ほぼアビームの風に全艇なかなかの快走、Ｔ＆Ｔもシーファーラーに付かず離れず状態で走りました。贄浦の赤ブイ右手には暗礁が飛沫を上げていてこの間は帆走禁止の指示書になっていましたが、フールズ、あさま、ルシエールはここを通過。浜島へ向かうレグでは風が徐々に東へ回り始め、また場所によっては乱れ激しく、ばらけていたフリートの中で上り角度が違ったり止まっていたりと困惑状態になってきました。ここで追い討ちはシーファーラーのオンザロック。そしてフィニッシュへの最終レグでは更に大混乱、五ヶ所湾入り口の風は本当に気まぐれで、ブイ手前で風はバッタリと落ちてしまい、前にいたシーファーラー、あさま、フールズの３艇がT＆T、シーブリーズを待っていてくれました。僅かに続いていた後からの風をスピンに受けてT&Tはこの３艇に並び、更に振れ回る風の中、上にいた優位性を生かしてシーファーラーに続くフィニッシュ。でもシーファーラーはオンザロックの時エンジンを掛けて逃げ出したペナルティ解消のため、フィニッシュ後に７２０度の回転を行い、Ｔ&Ｔは２番手のフィニッシュとなりました。しかし、スタートではよくある混乱ですが、フィニッシュではとても考えられないもので、もう殆ど５艇がオーバーラップしあいフィニッシュも６秒差、５秒差で、おまけにフールズとシーブリーズはお互いにぶつかり合いながらのフィニッシュという始末。１位で逃げ切ってしまった霞は、この興奮を｢凄かったね｣と感想を述べるに留まりましたが、その実、本当はこの混乱に絡みたかったようでした。レースの間、シャングリラではフリーザーの故障個所が分かったもののガスは完全に抜けてしまっており、新しいシステムが必要となったことが判明、これは後日への宿題です。この日の釣果はさらに３０数匹のアジが加わり、またサザラ浦の中村さん（和也さんの部下？）からサヨリの干物、渡り蟹の差し入れがあって、お土産付分散解散。もう一晩泊るという田代さん、安ちゃんの二人を残して最終組の下船は４時半でした。　(by 徳子)

９月の３連休、初日は日比野兄弟の釣りがメインとなり顔を出したのは、吹原、日比野、省三、杉原、田代、徳子です。日曜日の賀田湾レースに備えてＴ＆Ｔのセールを新しいものに取り替える作業には、杉原、田代、徳子が回りました。お天気はまずまずで、津では大雨の為停電しているというニュースが入りましたが、かんかん照りの暑いこと、汗だくの仕事になってしまいました。シャングリラでは省三さんの腕冴えて、小型ながらアジが４０匹近く釣り上げられ、松崎さんの指導を受けながら日比野さんが干物作りに挑戦、ライフラインには干物のすだれ？が出来上がっていました。夕方生干しに近いこの干物を焼いているところへ珍客来艇。パールレースに便乗した恵利ちゃんとご両親の江口一家です。目的はレースの時のお礼のようだったのですが、今夜のビラ棟は宿泊客一杯で、食事も最後の７時に予約したとのこと、それまで話は弾みました。９時近くレース助っ人、津の服部さんが新人の竹内、河野君を連れてきました。明朝は６時艇長会議、スタートは８時、早い朝に備えてみんな早めの就寝です。
日曜日は予定通りに６時過ぎの朝食を終え、レースメンバー杉原、吹原、服部、竹内、河野、徳子の６名で７時には出港。曇り空ですが晴れてくる兆候もあり、風もまあまあながら気に入らないのは南です。波もかなりあり、新人の竹内君がスタート前に既にダウン。参加１０艇はほぼ一斉にスタートラインを切りましたが、南の風に東沖にしか向かうことが出来ず、タックの頃合を計りながら、かなり北まで流されていました。ニューセールのシーファーラーがトップを守りつつ、強弱入り混じる風の変化はありますが風位は変わることなく南から。これに耐えて１１時過ぎ、大島がはっきりしてきました。艇長会議では無風を予想して、１２時に大島を０度に見て通過できない場合は、コース短縮と決めています。どうやら大幅の遅れではなかったようですが、トップ艇の通過はなかった模様、コース短縮の連絡が入り、Ｔ＆Ｔは５着、１２時３３分３８秒のフィニッシュ。エンジンをかけ賀田湾に向かいましたが、南の風は上がってきて、波にも叩かれ出し思うようには走れません。すっかり出来上がってしまったマグロ２頭を可哀想に思っても致し方なく、４時過ぎやっと賀田湾に到着。潮まみれの体を流してから宴会に臨み、フールズの吉岡､栃岡さんのパフォーマンスを楽しんで参加者との交流も深めました。
翌朝、前日の二の舞が怖いと新人二人は清虎で帰ることになりＴ＆Ｔは８時少し前離岸。昨日とは打って変わって穏やかな海で風も殆どありません。オートパイロットに舵取りを任すと眠気を催してきます。相次いで出港してきた各艇と前後しながら、２時前には帰港。真夏さながらの暑い陽を浴びて汗を流しながら、Ｔ＆Ｔを片付けデッキを洗い流して、またシャングリラの整理をした上、３時前の解散となりました。　(by 徳子)

９月に入り夏は一段落の予定ながら、今週は二宮センセイの依頼を受けて、５日朝、半田高校クラス会のメンバーをシャングリラに乗せることになっていました。９月のポイントレースは賀田湾レース、このレースに備えてＴ＆Ｔの船底整備を土曜日行なうことにして、吹原、田代、杉原、内山田、徳子が集まり、藤田さんの助っ人を得ました。２月に魔法の水？塗料を塗ったのは全く効果なかったようですが、さすが半年の短時間だったためか、それほどの汚れではなく水圧ホースの掃除は午前中で終了。午後いよいよ塗装作業に入りましたが、お昼前焼却炉に張り付いていた藤田さんをメイン作業に回すべく、私はゴミ燃やしを志願。朝から曇り空で、予報は夕方から雨、です。ゴミは昨日までの雨でぐしょぐしょに固まっていますが、炉の上に被せて少しでも乾かした状態にして何とか４時前には燃やし終えました。塗装の方も人手があったので、スムースに捗ったようです。作業が終わるとほぼ同時に雨が降り出してきて、ラッキーとばかりに皆で顔を見合わせてしまいました。夕食は出かける予定でしたが、徳子さんはＶＯＣの集まりがあり、残りのメンバーも船でゆっくり食事しようということで「ぎゅーとら」に買い出しへ。酒井さん一家、西さんも到着し、にぎやかな夜でした。
翌朝、用があると、起きぬけ早々に内山田さんは下船。私も午前中の帰宅が約束してあったのでそのまま失礼しました。シャングリラにご招待した二宮さんグループの感想、聞いていませんが、お天気はどうだったのか気にはしながら今年の夏がこれで済んでしまったことだけを、実感しています。　(by 徳子)

８月最終週の２８，２９日はトヨタ釣り組、倉知さんを筆頭に井上、大岡さんほか、今年は初顔の若い人たち５人がやって来ました。実はこの他にもトヨタ工大関係、順子さんが娘のヒロコちゃんと来る予定だったのですが、台風１６号接近のニュースと海辺に近づくなというテレビ警告で来艇中止、ホストの酒井さんは絢可ちゃんを連れてやって来たものの所在気なさそうです。田代、吹原、杉原とメンバーが揃ったところで、直ぐの作業は大オーニングの撤去。なにしろ夏の間張りっぱなしで、よく働いてくれたのですが、猛烈な台風と形容される１６号には対処できる筈なく、雨がきて濡れる前に取り込もうとなったのです。時折ブローがくるなか、デッキの上で思いのほか簡単に畳み込むことが出来ました。午後は降ったり止んだりの雨をものともせず、釣り人たちは桟橋先端で頑張っていました。釣果はキスが中心で今夜のメインディッシュ、天麩羅になりそうです。でもシャングリラ・メンバーは酒井さんが順子さんのために元座が予約してあり、出掛けることにしました。元座は前週内山田さんが晶子さんに食べさせたいと言うのにお供したのが本当に久し振り、なのにまたやってきてしまった、という私の感想を上回って優さん、杉さんは何と３週連続だったそうです。
日曜日も近づいている１６号台風の影響を受け初めて、風強く、雨も横殴りで降り込んでくるようになりました。杉さんは朝一番、津ハーバーのお手伝いをしに行くと下船。シャングリラでは増しもやいを張り直し、Ｔ＆Ｔ，ジュニア、無人島のロープやデッキ周りをチェックしましたが、他には特に仕事もありません。お昼寝から目覚めてぐずる絢ちゃんに酒井さんは帰ることになり、私も同じく、明日まで残る釣りのゲスト達を、優さん田代さんに任せることに。この日はまだ雨の合間を見て釣りもできましたが、さすがに月曜日は朝からの強風に雨オーニングを片付けるのが精一杯だったとか、皆さん午前中にフネを離れたようでした。　(by 徳子)

酷暑の夏と言われた今夏ですが、少し暑さも和らいだかに思える８月２１、２２日は曇り空、もう夏は終わったかな？と思われるような何か寂しささえありました。内山田及び玲子ゲストディ、玲子ちゃんの仕事友達が３人、あゆみさん、えりこさん、ちほさんが来艇してくれましたが、内山田さんのゲストは２０年ぶりという奥様、晶子さんだけ。シャングリラのメンバーは吹原、和也、山崎、和宏、杉原、徳子でした。土曜日お昼前、メンバーが揃い生ビールサーバーも冷えて、準備整ったところで出港です。はるか遠方には台風１６、１７号が発生していて、ゆるやかなうねりが少し入り込んでいる様子でしたが、まだそれ程の影響は感じられません。ひょうたん島には、セレナ、ファーストサンライズ、ゴールデンクラウンが停泊していました。でもこの日はフネの出入り激しく、シャングリラを残してみんな出ていったと思ったのも束の間、カゼコマチ７、虎丸、わらべ、ベンハーが次々と来て、余所からやってきたのでしょう、見慣れない艇、ア・モン・サンスはアンカーを入れました。イカ天、ゴボウ天、チキンカツのおつまみで１パイを楽しんだ後は冷やし中華のお昼です。１１コの食器に麺を入れて並べ、順番にトッピングを盛っていくのですが、数の多い食事準備はゲストには、少しびっくり、面白さがあったようでした。雲っているため暑さはありませんが、やはり海に来た以上は泳ぐべき、とゲスト達は海水浴を楽しみ、４時近くなってひょうたん島を離れました。今夜は「元座」が予約してあり、伊勢でのＦ４試乗会を終えて帰ってきた藤田さんも交えて車で迫間へ。奥の座敷を借り切り、賑やかな食事途中に、フールズの栃岡さんが女生徒だという前川さん、18歳を伴ってひょっこり現れ、合流です。カウンター後の席にはジュニアの茂さん、佳代子さんもいて、更に吉岡さん＆フールズ・メンバーの一人もやってきました。この日の元座のお客さんは、さぞやヨットマンパワーを五月蝿く思ったことでしょうね。
日曜日、予報ほどお天気の崩れはなくむしろ、薄日の差す蒸し暑い日となりました。玲子ちゃんのゲストはお昼前には帰りたいとのことで、フネを出すのは止め、内山田さんの運転でポチの家で湾内巡りへ。南勢リゾートへ行き、迫間奥にあるサンメンバーズ・ホテルを覗き、途中の港をひとつづつ視察？してきたとか、皆さん小さな探検を充分楽しんだようでした。　(by 徳子)

９日（夕方）。内山田さん、徳子さんが下船して、田代、日比野、和也の中年おじさん３名が残ってしまいました。酒井ちえ＆友達が６時頃到着との連絡があったので、翌日の食料確保のためぎゅうとらに出かけました。買出しが終わりぎゅうとら出ようとした時、田代さんがある女性に気づき日比野さんへ「あの女性、見覚えない？」すると「あれ！ちえじゃん!!」と。後で聞いたのですが、船に来る途中の宮川で泳いだ後、ぎゅうとらで買出しをしていたそうです。夕食は、ちえちゃん達が元座を予約しているとの事なので、ぎゅうとらの寿司やカツ丼、串カツ等をおつまみにお酒をいただきました。（タコの結末ですが、お刺身で頂きました！めちゃめちゃおいしかったです）・・・久々にの〜んびり！
１０日。朝食を済ませ、田代スキッパーの舵取りでひょうたん島へ出港しました。ひょうたん島ではＶＯＣのモーターボートがすでに横付けしており、近くの子ども達のシュノーケリング指導を行っていました。ちえちゃん達若者は海水浴を楽しみ、中年おじさん達はキス、タコ釣り＆昼寝でのんびりと過ごしました。昼食に冷やし中華の具材を準備している時、ちえちゃんが何か手伝うと言うのできゅうりの細切りをお願いした所かなり厚めになってしまいました。そばで見ていた友達が見かねて手伝いをした所、何と包丁さばきの軽快なこと。聞いてみると居酒屋のバイトでかなり修行をしたそうです。ちえちゃん＆友達は夕方下船し、入れ替わりの川角＆のり君（まめ金）が夜１０時ごろ到着との事なので、夕食は来々軒にしようと出かけましたが、あいにく定休日だったので田代さん御用達の『居酒屋：酔心（すいしん）』で、新鮮なお刺身やお勧めの天丼をいただきました。・・・大満足でした。
１１日。朝食はごはんと味噌汁でひさびさの和食を頂きました。１０時過ぎには日比野さんが帰るという事なので、田代、川角親子、和也でひょうたん島にポチで出港しました。ひょうたん島にはジュニアも着ており家族で釣りを楽しんでいました。川角親子は釣りをしていましたがなかなか釣れないので、ＶＯＣ近くへポイントを替えることにしました。近くで釣りをしている人が入れ食い状態で鯛を釣り上げていたので、期待をしましたが釣果はさっぱり。夕食は、昨日のリベンジということで来々軒に行きました。のり君は、大人顔負けの食欲で出される食材をパクパク食べていましたが、少しは肥満を気にしているようでした。夜は川角親子、田代、和也の４人だったので、フラットで涼しく就寝をしました。
１２日。今朝は、４人とも帰る予定でしたが田代さんがもう一晩残ると言うので、昼に到着予定の杉さんと、夜到着の優さんのお迎えをお願いして帰路に着きました。 (by 和也)

杉原ファミリー＆ゲスト、田代、吹原、和宏、和也、内山田、日比野、徳子。
７日。亀山ファミリーが帰った後到着の和君、「久し振りに皆に会いたかったなァ」と残念がることしきり、こんなに早く帰ってしまうとは思っていなかったのでしょう。これまでの夏、川角家と亀山家は同じ３人の男の子同士、よく一緒していたのです。この週のメインゲストは杉さんですが、小学生ばかり５人の子供達をちょっと遠慮したのか、午前中浜島の海水浴で過ごし夕食も元座を予約の上、宿泊もフラットにするとのことで、シャングリラの夕食は大人ばかりとなりました。夕方ラグーナからのＤｏＤｏが到着、高橋さん、松永さんを含む４人のメンバーが合流しての大パーティです。和君助手にして和也シェフの大奮闘と松永さんからの差し入れ皿多数の上、生ビール他いろんなお酒が開けられて大いに盛り上がったこと想像に難くないことでしょう。
８日。杉原ゲストのクラブハウス朝食を終わって、シャングリラは出港、ひょうたん島へは今日も1番乗りです。最近の小さな子供達は、プールで泳いでいても海には馴染みが少ないのか、足が底に着かない海が怖いらしく、ライフジャケットを着ていてもなかなかフネから離れませんでしたが、そのうちにひょうたん島一周やら飛込みを始めるまでに。ビーチでは渡船できたグループがＢＢＱをやっていたり、ひょうたん島の他のヨットも歓声を上げる飛び込みやら、これは歓迎、とは言いたくないジェットスキーが走り、何時に変わらぬ夏の風景です。前夜のタコ・ゲットとは別に、エサ屋に寄ってきた日比野さんが今年の五ヶ所はタコ豊漁と聞き、タコテン（仕掛け）を仕入れてきていました。そしてシャングリラがもやいを解き、帰る準備のさなか、衆目注視の中で見事に釣り上げ？ヤンヤの喝采。でも「１匹では、まぐれと言われても仕方ないよ。腕前証明するため、もう１匹釣ってよ」と注文がつきました。シャングリラを大桟橋に着けて給油する間、日比野さんは和君とポチで出掛けたのですが、坊主で帰ってきて「和が逃がした」との１言だけポツン。でもひょうたん島で釣り上げたタコを茹で、焼いた赤ピーマン黄ピーマンとマリネーにしたのはなんとも美味。生ビールセットは修理の甲斐あって、好調に働きクリーミーな泡と良く冷えたビールが堪えられない美味しさで、夕食を盛り上げてくれました。
９日。昨夜和君が帰り、今朝は５時半に優さんも名古屋へ。大人だけの静かになったシャングリラでは、朝をゆっくり過ごし、特にフネを出す予定無く南風が通り抜ける涼しいデッキで、内山田さんと私は昼寝をしたり本を読んだり、のんびり気分を存分に楽しみましたが、長期滞在になる田代さんは下着の洗濯、和也・日比野組はもう一度タコ狙いでポチを出動させていきました。そしてこの２人はお昼時分になっても帰ってきません。内山田さんが電話を入れると、「おォ、取り込み中だって騒いでいる！」つまり丁度タコを釣り上げたところだったのです。吸盤の大きいこれまででは１番の大きなタコでした。さすが３匹目となると、さあどう料理しようかが話題となり、焼きタコはどうやって焼くのか、丸ッポのまま網に載せる？足を切り離して焼く？タコ飯も美味しいョなどと迷案続出。しかし夕方にはやって来ると聞いていた酒井ちえ＆友達を待つことも出来ず、内山田さんと私は４時に下船。タコの結末を聞きたいものですね。　(by 徳子)

７月３１日〜８月１日
鳥羽パールレースを終え、最初の休みとなったこの週は、酒井ちえちゃん友人のあっぽん達６名がやってくることになっていました。ところが台風１０号の余波を受けて、台風は既に日本海に抜けていたにも拘わらず、志摩ヨットハーバーは猛烈な雨。また風も強く吹いていました。私はこの雨に２３号線、三度大橋の上で遭遇し、高速ワイパー、フル回転でも前方が見分けられない状態だったのですが、シャングリラでは吹原さんが松崎さんの手伝いで、なんとかオーニングを張ることが出来たものの、ずぶ濡れになっての作業だったとか。お昼前あっぽんから電話が入り、道中が怖くてとても来られない、中止しますとの連絡で、食料準備は彼等に任せてあったため、さあ私達は立ち往生です。夕食は藤田さんも一緒に杉さんとの４人で元座に出掛けることにしました。勿論予約を入れておきましたが、店の中は顔見知り、常連の漁師たちが陣取り、やあ、と親しく挨拶を交わして着座、私は久し振りの元座でした。
翌日も風は残り、不安定なお天気で旧竜仁桟橋へ回航の上燃料給油はとても無理。仕方なく次週からのゲストに備えてフラットの整理と、回航で積み降ろした荷物の運び込みなどの仕事だけを行い、お昼前解散となりました。

８月３日〜７日
亀山ファミリー（亀山、隼輔、凌弥）、厚詞ファミリー（由夏、祥太、裕介）、徳子。
３日。まだお天気は安定せず、３日午後も雨は降り続け、折角やってきたのに外に出られない子供達は、ゲームしか過ごしようがありません。それでも４時過ぎ雨の上がった合間を見て、桟橋先で釣りを始めました。最初に釣り上げたのは１番年少、小学１年の裕太です。小さいキスでしたが、最初が嬉しかったのでしょう、初めてやってきた志摩ヨットハーバーが気に入ったようでした。夕食は何時もの如くコックピット上。雰囲気も違うせいなのか、子供達の食欲旺盛でかなり多めに用意したつもりのお皿が、あっという間に空になり、お酒をゆっくりと楽しんでいた亀さん、食べるもの大丈夫だったかしらん？と心配だった程でした。厚詞ファミリーは部屋がとってありましたが、裕介はキャビンで寝たい、と言って、いつまでもコックピットでおしゃべりに興じる大人たちを余所にコトンと寝付いてしまいました。
４日。雨は何とか上がっていますが、風が強く遊びには好都合とは言えない中、子供達はプールへ。でも寒い、と言って直に帰ってきてしまいました。亀山ファミリーは釣りに転じ、厚詞ファミリーはテニスへ。私はテニスに付き合いましたが、ボールが風に流され、なかなか思うようにはプレイ出来ませんでした。この日は夜、名古屋であるＪＳＡＦ外洋東海の会合に出席する為、私は一度帰宅の予定で、昼過ぎにはハーバーを離れました。夕食はＢＢＱを頼んでおいたのですが、魚貝の種類、量も多く、また美味しかったと好評だったのでほっと一安心。人数の多いときＢＢＱも良いかもしれません。
５日。私の到着に続いて田代さんがやってきました。ビールで一息ついたところで、助っ人を得て大きいオーニングに張り替え作業開始。１年ぶりに広げるオーニングは先ず、張り方の確認が必要です。ブームの位置、レージージャックの処置、オーニング前後の確認と迷い迷いで、随分時間はかかりました。でも張ってみるとやはり、威力抜群でもう雨だろうと暑い日差しだろうとやって来い。風が抜けて涼しい場所の出来たのが、そんな心境にさせてくれます。この日も時折細かな雨のぱらつくことはありましたが、子供達は夫々に釣り、テニス、蝶々採りと遊んだ上、午後はやっとポチの家出動が可能となり、海上散歩を楽しむことも出来ました。夕方厚詞ファミリーは志摩スペイン村のホテルに移動、どうやら明日からは晴れて、やっと本格的な夏となりそうな予感に、ちょっと可哀想な気がしながら送り出しました。
６日。やっと朝から青空の夏の日、南の風はさわやかで、昨日までのどんよりと重い湿気含んだものとは明らかに違います。午前中は亀山ファミリー＆田代で、ポチに乗りハーバー出口の筏まで釣りの遠征。場所が違うと成果も違うのは当たり前か？２０センチほどの大物キスが４匹、他をゲット！ただ明らかに鯛、と分かる赤い色の大物をそこまで寄せながら糸を切られてしまったのが何とも残念だったとか。午後はシャングリラを出し、ひょうたん島へ。磯釣りは充分やったから、トローリングしたいとの要望が出ましたが、パールレース後の給油が出来ていない燃料タンクの残量が心配で、湾口から赤鼻石までケンケンを流し、釣果ないまま田曾へと戻りました。ウィークデイのせいがあるのでしょう、ひょうたん島には他艇はおらず、シャングリラの独り占め。南風は今日も強く、デッキ上の涼しいのは良いのですが、釣りには向いていません。今夜はここで過ごす予定なので、夕方になったら風も落ちるだろうと大様に構え、大人たちはお昼寝、子供たちはフネから飛び込み泳ぎを楽しんでいました。ひょうたん島の直ぐそば、ビーチ側に漁の仕掛けが２つ浮いていて、日の落ちる直前漁船がやってきました。みんな興味津々寄って作業を見守る中、金属製の籠が上がります。「何を採るの？」「タコだよ」「へぇ、壷じゃないんだ」でも中には餌らしいカラス貝しか入っていません、最後の籠にやっと小さなタコがひとつ。「焼いて食べな」と小ダコは私の足元に飛んできました、ついでに、小さなイセエビも。勿論このゲットは、夕食の一皿を増やしてくれました。夕食後葛島の暗闇をバックに花火を楽しみ、少し明るすぎるきらいはありますが、遠灯の田曾を眺めながら涼風に吹かれる極上の夜です。１０時過ぎ、志摩ヨットハーバーに辿り着いた優さんが、ポチで到着。またまた美味しいお酒の封が切られ、静かな夜は賑やかに暮れていきました。
７日。さすが土曜日、朝からハーバーを離れたヨットが次々にやってきます。入れ替わるようにシャングリラはひょうたん島の停泊場所を空けました。今日からの新しいメンバー到着はいずれも午後の予定。でも、お昼には帰りたいという亀さんの希望で早めの帰港となったのです。お天気に恵まれたとは言えなかった５日間でしたが、亀山家にとっては、今年も五ヶ所湾を充分に楽しんだ夏休みとなった筈。皆さん、有難うございました。　　(by 徳子)

今年から五ヶ所スタート、江ノ島フィニッシュとコースをリニューアルの第４５回パールレースは２２日の前夜祭を皮切りに、シャングリラ・グループも運営メンバーの一員として参加しました。エントリーは５２ハイあったのですが、前日曜日に回航して来る筈だった関東組が、御前岬で西の強風と蛇行して岸に入り込んだ黒潮に押されて回ることが出来ず、９艇がやってきませんでした。
移動無線局兼本部船のシャングリラには、吹原、田代、杉原、和也、江口恵利（カイトの見習クルー、修行中）、徳子が運行要員として乗船、無線担当には森岡、石田、稲葉（ラッキーレディも来れなかったのです！）が乗り込みました。湾口のスタートラインは３０メートル深さのところで、アンカーが効くのか心配だったのですが、穏やかな東風が続き無事レース・フリートを送り出すことができました。スタートを手伝ってくれたスタッフをひょうたん島で下ろしてから、シャングリラはショートカットで布施田水道を抜け、レース艇団を追っかけるため利島を目指して進路は９０度。五ヶ所湾から真東に走ると、さすがに岸辺は直ぐに消えてしまい、３６０度水平線の洋上です。やや岸よりと沖よりとにバラけたレース艇を、ひとつ、ふたつと視認しながらかわし浜松沖で日が暮れました。真夜中０時半のロールコールでシャングリラの前にいるのはサマーボーイ１艇だけと判明。フリートの真中に戻るべくエンジンはニュートラルにして、メインスルだけでの帆走に切り替えましたが、東の風はやや落ちたものの吹き続けて、３ノット前後の船足です。何時もだと前方後方からの赤灯、青灯に気を使うのが、本船との遭遇が少なくワッチの負担はそれほどでもなくて済んだのは、例年とコースが違っていたせいだったのでしょうか。
夜が明けると前方右手に利島の島影が現れました。サマーボーイは既に利島を回って大島に向かっていますが、後続艇を待つことにして北側にある港に入港。利島はなんにもない島で、民宿が数軒、数少ない釣り人を受け入れる以外は公共土木事業があるだけ、住民も半分は公務員とか、港から見上げる山の斜面の民家も数えられる数でした。早めの昼食を終える頃には、利島の東側からスピンを揚げたレース艇が現れ始め、シャングリラも再度、伴走開始です。波なく南東の風１５ノット、軽快な走りはいいのですが、日差しの暑いこと！ついに機帆走のまま、ビニトップを張ることに。稲葉さんの進言を受けて大島は西を通りましたが、南側にも北側でも、潮流の激しい動きが見られ、海面は沸き立っていました。フィニッシュラインを目指すなか、視界悪くなかなか陸地の確認が出来ませんでしたが、さすがに湘南海岸で、ヨットの帆影がいくつも見られます。やっと背の高い海上自衛艦「すおう」が見えてきて、レース艇ではないけれどシャングリラも、「すおう」とリミットマークの間、フィニッシュラインを横切りました。艦船が作ってくれるラインを通過するというのは、ちょっとした感激と言っていいでしょう、自衛艦がとても頼もしく、カッコ良く見えました。その後シャングリラは江ノ島ヨットクラブのハーバー、防波堤の内側にアロングサイドし、フィニッシュして入ってくるレース艇の入港案内手助けを、真夜中過ぎまで続けました。距離は１８０マイルと延びたのにも拘わらず、最後のフィニッシュはヘリオスで、日曜日朝にはレース終了。リタイアはただの１隻、ＶＯＣのシャロンでした。　(by 徳子)

今年は梅雨の時期から暑さが始まっていたためか、もう既に夏に飽きてしまっているような感じです。３連休となった17，18日も暑い、暑い土日でした。土曜日朝一番、プロパンのガス切れにボンベを交換しようとした田代、杉さんの２人は朝から灼熱のお日さまに照らされて、熱中症にならんばかりだったとか、そこで水を使えばと気付いて、デッキ掃除を始めたのは良かったのですが、これも炎天下では逆効果で、８時半過ぎに私が到着した時にはヘロヘロ状態になっていました。直ぐやってきた内山田さんは「どうせ、杉さん何時もの飲み過ぎだろう」と冷たい一言、まあ通常から言えば止むを得ない発言だったとは思いましたが。この日の仕事は、シャングリラではフリーザーの調子が良くないので、日比野、和也の技術陣が優さんとやってきてくれました。また田曾では海まつりが開かれていてヨット体験乗船の協力を頼まれ、Ｔ＆Ｔを出すことにしていました。シャングリラはひょうたん島で待機しサポートすることに。釣りを目的に日比野さんお兄さんと弟の省三さんが到着し、ポチの家も一緒に出港です。宿浦の魚市場に特設会場が用意され、お店が沢山出ていました。行事も盛沢山で、目玉は特設プールで子供達による泳いでいる魚のつかみ取り。この様子を状況放送するマイクが、ガンガンと響き渡りお昼ご飯を食べようにも落ち着けず、結局シャングリラに戻ることになってしまいました。体験乗船は田代、杉さんが頑張ってくれて３回の出港で終り、その間フリーザーもなんとか調子を戻してくれました。夕方は晴ちゃんも一緒に田北夫妻が到着、共に夕食は元座に出掛けることになりましたが、予約した時間まで間があり、ハッピーアワーになると内山田さんがギャレーに入りました。ご本人の言葉によれば“世紀の出来事”。生まれてこの方２回目の料理で、１度目は３世の時レトルトのハンバーグを焼いたことがあり、今回はマグロとアボカドの山葵醤油和え。パリの和食レストランで出され、美味しかったのでレシピを聞いたところ簡単なので、これなら俺にだって出来る！と張り切ってご披露となったのです。この奮闘に私が何気なく吐いた一言「アボカドはマグロと相性がいいのね」が、水を差した結果に。「なんだ、徳子さんは知ってたんだ」とちょっと落胆させてしまいました、内山田さん、ゴメンナサイ。
日曜日はポイントレースの日。杉さんと私が田北ファミリーに加わってＴ＆Ｔで参加です。朝方には風がなかったのですが、スタート時刻には順風が吹き出し、まずまずと思ったのも束の間、第２マークの楓直前では振れ回る上、落ちてきて田曾のブイまでは、無風のなか再スタートよろしく、フリートはダンゴになって神経の削られること。ツブリコへ向かうコースでは、時折ブローを交えた強風となりましたが、この日も暑さがやはり堪えました。１０艇出場中、Ｔ＆Ｔは６位、でもこのレースのハイライトはニューセールを張ってファーストフィニッシュを決めたシーファーラーです。春日井さんは満面笑みを浮かべ、本当に嬉しそうでした。私達がレースに出ていた間、シャングリラでは江ノ島行きに備えてフネの中を片付けて、下ろす物、フラットからの積み込むものの運搬を行い、燃料を入れ、と忙しかったようでした。次回は木曜日のパールレース前夜祭からの行事参加です。また暑いのかなぁ？　　(by 徳子)

７月１０日の土曜日朝は、猛烈な雨。車に乗り込むことも出来ず、小降りになるのを待って（と言っても、ワイパーは高速フル回転）家を出ましたが、この頃西濃地方には大雨、洪水警報が出され、一宮市の浸水被害が放映されて、家には東京の夏海から心配する電話がかかってきたそうです。まだ新しいのですが、ＮＰＯ法人、伊勢湾フォーラムが誕生し、私もそのメンバーに入ったグループの人達をゲストに呼んでいたので、どうなることかと心配して出掛けたのですが、お昼過ぎにはお日さまも出る夏の日になりました。ゲストは井上、市原、川津、干山さんの４名。シャングリラ・メンバーは吹原夫妻、田代、杉原、徳子です。川津さんは名工大ヨット部ＯＢで私の１年先輩、今もディンギーに乗っている人ですが、後の３人はヨットは初めてとのこと。志摩ヨットハーバーの景観と涼風の渡るコックピットでの飲食は、皆さんにインパクト強い好印象を与えたようでした。夕食：ハンペン各種（ゲストのお土産）、枝豆、カツオたたき＆イカ刺身、ゴーヤーチャンプルー、グリーンサラダ、鯛こぶ締め＆昆布巻き、ラーメン。
明けて日曜朝はピーカンの夏空、「昨日の雨で梅雨はあけたね」と話し合いました。朝食を済ませ早速に出港です。出て直ぐメインは揚げましたが、ブローが風位を変えて吹き付けてくるので、サザラ浦を過ぎてからジブを展帆、セーリングに移りました。代わる代わるゲスト達にもラットについてもらい、風を動力とした自然の中の遊びを実感して貰いましたが、納得の上、かなり感動もあったようです。２時間ほどのセーリングのあと、ひょうたん島に停泊して海水浴となり、これまたゲスト達には楽しいひと時になりました。お昼ご飯はコックピット上でのバーベキュー、またまた感激のひとつになったようですが、お天気が良く、涼しい風に吹かれる好環境がやはり、何にも増してよかったのです。「ヨットに乗れるなんて、この初体験、まるで夢のようだ」を繰り返していた井上さん、そして他の人たちも本当に楽しんでくれて、喜んで下船していきました。協力して頂いた皆さん、有難うございました。　(by 徳子)

今梅雨の最中？と首を傾げたくなる暑い１週間が過ぎ、７月第１週目の３、４日はやっと雲が広がってきました。日比野兄弟の釣りデイです。土曜日１１時少し前にヴィーヴルに着いて早速にポチが出動。ハーバー出口の一番近い筏に停泊して、１時間ほどのお昼前の腕試しで食べごろサイズのキスが８匹上がりました。優さんのケータイに杉さんから夕方行く、との連絡が入りましたが、｢今夜はキスだよ｣と答える優さんに、「ああ、任せて」と省三さんの自信も納得です。潮が上がってきて条件は良くなったはずなのに、お昼前のポイントはさっぱりだったとか、ポチはあちこち移動していました。そこへ友人の足立君を伴った和君到着、免許も自分の車も手に入れて、一人でやって来れるようになったのですが、夜には帰るとのこと、多分運転技術習得のドライブだったのでしょう。夕方帰ってきた日比野兄弟の釣果は、キス１６匹、ベラ、小アジ各２匹、小タコ１匹でした。夕食はキス塩焼き、ベラ＆アジとキス卵煮つけ、茹で小タコ、冷奴、ヌキ菜お浸し、茹でナスの酢醤油漬け、タコ刺身（ぎゅーとら産）、アスパラガスとナスの炒め物、そして締めはソーメンでした。
翌日明け方にパラパラと降ってきましたが、うす曇の日です。第１日曜日なので、テニスがあるのではないか、と各艇に聞いてみましたが、シーファーラーはＶＩＰが来ており、あさまはパールレースを控えて何かと取り込み中、丸山先生の姿も何時の間にか消え、フールズはクルー１人がいるだけ、シーブリーズは無人、ツインソールは忙しくとみんなそれぞれの理由で、中止になってしまいました。この日のハイライトは大アオリイカが釣れたことでしょう。桟橋の先端で釣れたアジを泳がせたままにしていたら、イカがアジに抱きついてきたとのこと。透明な大アオリは五島のミズイカを思い出させましたが、足の先までだと４，５０センチはありそうです。さらに２匹目を狙って釣りに熱中しているオーナーに無断で、藤田さんが勝手に裁き、半身だけ刺身に仕上げましたが、身の部分、エンペラ、ゲソの刺身が大皿いっぱいに並びました。ここで事件発生。イカはやっぱり冷やさなければ、との意見にフリーザーのスイッチを入れたのですが、３０分経っても温度が下がらず、調べてみると冷却水が出ていません。海水ポンプにエアが噛んだためと分かりましたが、ビルジに海水を落とす塩ビのホースが熱のため変形してしまっていました。日比野さんが汗だくの奮闘でなんとか修理は完了。パールレースを目前に冷凍庫が使えないなんて、とドキリとしたのですが、実は問題がまだひとつありました。ＧＰＳが作動しないのです。藤田、日比野のふたりが配線からいろいろ調べてみても、原因わからず、基盤をディーラーに送ることにしました。考えてみると風向風速計、デプスサウンダーとみな基盤がいかれたのですから、これも寿命がきていたのかもしれません。予備に積んであったソニーのＧＰＳを取り出して見ましたが、これも液晶がダメになっていました。ＧＰＳ、直って返ってくれば問題解決ですが、今や絶対必需品のひとつなので、なんとかしなければなりません。結論のつかない話し合いが交わされましたが、遅い昼食にイカ刺し、ラーメンを食べて、３時下船となりました。　(by 徳子)

６月１９・２０日は私達がカリブ海クルーズへ行き、そして帰ってからもＪＡＳＦ外洋東海のツアーがあって、やっと３週間ぶりにシャングリラに出掛けることの出来た週でした。来月のパールレースへ向けての整備もあり、吹原＆千鶴子、日比野、和也、田代、杉原、晴彦、礼子＆徳子が集まりました。大型台風６号が近づきつつあり、降られるのは覚悟していましたが、意外に晴れて暑い土曜日です。先ず修理から返ってきて取り付けた風向風速計のチェック、これは簡単にオーケーが出ました。和也シェフの腕を振るった昼食を頂きながら、私がレポートした要目の疑問点、エンジン出力については？のまま話が弾み、カリビアン・プリンセスの規模には、みんな呆れる他ありません。４歳のシュート君を伴った優さんの姪御さんが来艇、釣りが好きとのことで釣り大会に移行しましたが、大物チヌもありなかなかの釣果です。コズメルのお土産、テキーラを使ってメキシコ・パフォーマンスのお披露目を含め、ご馳走が並び何時とおりの盛り上がりになりました。
明けて日曜日は、予想したとおりの朝から雨。風が強くまだ本降りにはなっていない雨は、小雨というより風に流されたミスト状態です。この日は６月のポイントレースが予定されていましたが、ハーバースタッフ台風準備のため、中止となりました。即刻台風に備える行動が開始され、横から風もうねりも受ける旧桟橋係留艇が次々と北桟橋へ避難してきます。レースに参加する筈だった艇は、メンバーが揃っていますが、クルー不在のフネもスタッフが移動させ、ファーラーの固定やブームカバーを縛り付けたりと、よく働いていました。シャングリラも増しもやいした上、余裕の出来たところで、関所よろしく桟橋を行く人たちを呼び留め、テキーラの洗礼です。普段はなかなか話し合ったこともないゲストたち、何人いたことでしょう。最後の犠牲者はシーファーラーのさなえちゃん。お酒は飲めないという彼女、サイダー割テキーラの入ったショットグラスに口をつけただけで喉を抑えてしまいましたが、カリブ海の写真には見とれて、いいなぁ、いいなぁの連発でした。時折ザァーと来る雨の合間を見て、デッキを片付け、２時半には全員下船しました。　(by 徳子)

今年もエリカカップレースの本部船を務めることになったシャングリラでしたが、ラグナマリーナへの回航を予定した直前に、台風2号の襲来があり、どうなることかと気を揉みました。何とか台風の抜けたのを見届けて、５月２１日の朝、吹原、田代、杉原、和也の４人で出港。しかし、外海にはうねりが残っていて、かなり揉まれたようでした。また到着が遅くなって、電話で連絡をとったマリーナ事務所からは、そんなには待っていられないと言われてしまいましたが、ＤｏＤｏの松永さんが受け入れてくれたので、出入りはなんとか出来、助かりました。ここへゲストのヒビちゃんこと鶴田さんを伴った礼子と徳子が合流、レース手伝いのメンバーが揃って土曜日のプレ日を待つことになりました。
レース前日にやらなければならない準備や、予定されていた行事はスムースに済み、前夜祭のバンド演奏を聞きながらシャングリラはＤｏＤｏグループと一緒になってバーベキュー。昨年も同じようにバーベキューをやったのですが、誰が誰だか分からないままに、なだれ込んで来た人たちの数、６０人だったとか、今年もこの事は心配でした。でも、それ程の来客はなく、身内のパーティとして盛り上がり、お酒は随分消費されたようです。
１００艇を越えるヨットが参加するレースの運営は、本当に大変です。特にエリカカップレースは、多くのスポンサーが付いており、またレース慣れしていないオープン参加艇が多数で、あれこれと気を使わなければなりません。このため、本部船となるシャングリラには、運営スタッフ以外は乗せないことになり、オーナーメンバーであっても乗艇を断ざるを得ませんでした。内山田さんと秘書室の女性達を中心に毎年夏に来てくれるゲストたち、玲子ちゃん、西さん、田代さんには、朝鳥を借り観覧船に仕立てて、こちらに乗って貰いました。レース当日、朝から風はなく、海面はベッタリと凪いでコミティー泣かせの風待ちが１時間半。この間に朝鳥はエンジントラブルで、レース艇の小朝鳥に曳航されて帰港。一番スポンサーのトヨタ・ボートに乗った私も、ゲスト達が時間切れとなりスタートを見ることなくハーバーへ帰りました。レースはやっと吹いてきた風を待って行なわれましたが、タイムリミットを睨みながらのコース短縮で、ガスっていた海上では、Ｓ旗の掲揚が認識しにくかったらしく、フィニッシュ後もレースコースを走っていた艇が多数あったとのこと。タイムリミットに引っかかったのではないかと、自艇のフィニッシュが確認できなかった参加艇もかなりいたようでした。雨も降り出し、最悪ともいえる天候でしたが、表彰式までを無事に済ませて、、、草臥れました。夜は蒲郡駅前の一松へ。ところがレースに参加したジュニアのメンバーが１５人、２階を借り切って大宴会、目当てにしていたメヒカリ干物や生シャコなど、品切れです。女将さんの勧めてくれるものの他に、うなぎの一松で初めてうな丼を注文、これが美味しかったですね！お腹イッパイになって帰船しました。
帰りの回航に乗り出した月曜日朝も、太陽こそ顔を出しましたが三河湾はモヤの中。どこにいるのか分からない状態で、上を見上げるとウィンデックスの矢羽根がかすんでしまっている始末です。スピードを落とし警戒しながら西浦沖まで来た所で、やっと晴れてきました。でも視界は悪く、渥美半島、中電の火力発電所煙突は見えてきた時はもう、直前です。しかし、神島の南に出ると悪条件は全て解消、汚い水は青い海水に戻り、嫌なうねりは消え、お陽さまサンサン、連れ潮とフリーの西風に乗ってスピードは、１０ノット近くをマークしていました。３時、桟橋に係留完了、今年のエリカを終わりました。　(by 徳子)

４月１５日のクルージング出発を控えて、最後の準備日でした。春本番の１０日土曜日、今年は桜も長持ちしたらしく、ハーバーでは前の週と変わらない葉桜が花を散らしながら出迎えてくれました。杉原、日比野、和也、大久保、吹原＆千鶴子、山崎、徳子が略１０時に相前後して集合、但し杉さんは７時に到着してデッキ掃除に汗を流していた由。大きな仕事は給油、荷物整理にデッキペイント塗り。人手もあることなので、先ずは楽勝と思われたのですが、、、、実は先週、新しいシステムで設置したフリーザーの海水循環パイプの繋ぎ目から水漏れがあるのを、藤田さんが見つけてくれました。早速二組に分かれて、日比野、和也技術陣はこの修理に取り掛かり、残り組で荷物整理です。これは要らない、あれも不要品と降ろす品物の多いこと！普段いかに整理を怠っていたかの証明みたいで、笑ってしまったのは前回の五島行きで集めたパンフレット類が残っており、そのまま使えそうなことでした。来来軒で摂った昼食後は、Ｔ＆Ｔの田北先生と昌子さんの応援も得て、デッキペイント塗りです。水溶性ペイントでアセトンを使わなくても良いのは助かりましたが、刷毛がぼさついてなかなかうまく塗れません。ついついノンスキット・パターンにまではみ出してしまうのですが、これは刷毛のせいだよね、と責任転嫁。でも剥げ剥げだった部分が白く仕上がるとかなり美しいデッキです。夕方帰りの回航に乗ってくれるＤｏＤｏの松永さんとトレード・ウィンドの三品さんが来艇、ただ三品さんは急遽ご不幸があり、ご挨拶だけで帰ってしまいました。夕食は何時も通り賑やかに、ハッピーアワーから始まり、トロかつおの刺身、塩豌豆、トコブシ煮つけ、餃子皮のツナピザ、新きゃべつとエノキ茸まきポーク、にビール、日本酒、チューハイの飲み物各自。日本酒がかなり入っていた昌子さんが、とても陽気で普段には見られない顔を見せてくれた夜でした。
翌日曜日も風のない絶好の春日和。１０時に大桟橋に移動して直接タンカーから給油、２１０リットル入りました。この移動の時、エンジン冷却水の出が少ないと気付き、またもや新たな修理です。一方テンダーの船外機を確認しようとしたのですが、ブラケットに取り付けてあるネジが固まり、船外機がブラケットから取り外せません。ＣＲＣと液体グリースの力を借りてやっと、テンダーまで運んだのですが、始動せず！！藤田さんがバラシてみるとキャブレターのフロートが溜まったままの古燃料にやられて、腐った状態になっていました。ここで教訓ひとつ、「船外機は、使用後は燃料を残すことなく使い切ってしまうこと！」です。キャビンのなかではエンジンファンのベルト取替え、フォクスルのトイレ修理（これはバキュームの調整がズレていたため、ボールへのくみ上げ不良と海水ポンプの空回りがあったのだそうです）が行なわれ、デッキでは馬蹄形ブイのボロボロになったカバー修理、釣り道具をチェックした上新しい仕掛け作り、と手分けしての仕事がありました。私は尾西で、６時からの会合があって２時過ぎ離船したのですが、残った皆さん、お仕事全部済ませて頂いたことでしょう、どうもご苦労様でした。
              枝揺れて降り散る花びら風に舞う      徳子

いよいよ４月１５日に出港することが決まった、今年のクルージング、準備の為吹原夫妻、西ファミリー、杉原、藤田、徳子が集まりました。３日土曜日、パカポカの花見日和、私も道中で見られる満開の桜を楽しみながら、ハーバーへ向かいました。でもやはり、志摩はあたたかいのですね、着いてみるとここの桜は葉桜です。前夜に到着していた優さんは、私と顔を合わせても、何か意気消沈している模様。チーちゃんの話では、フネに来てみたら藤田さんのメモで、電動ウィンチ、ターニングブロック、風向風速計の修理が指示されていたので、ええー！こんなにトラブルが発生していたのか？とガックリきたのだそうです。私は先週のセーリングで分かっていたので、それ程の驚きではなかったのですが。とにかくやれることから始めなくてはなりません。チーちゃんは甲斐甲斐しくスバルのつなぎに着替えて、デッキ・ノンスリップの接着、藤田さんはターニングブロックの分解にかかり、優さんと私は新しく届いていたフェンダーの空気入れとロープの付け替えです。古いフェンダーはどれも潰れて、ロープの繋ぎ目は堅く締まり、解くのは簡単ではありませんでしたが、プライヤーで少しづつ、時間をかけての作業でした。午後私は舵社の取材でシャングリラを離れました。この取材は、今年から鳥羽パールレーススタートを五ヶ所湾湾口に変更した為、新しいスタート地点の様子を見にきたものです。レース参加者が喜んでＶＯＣに来てくれるように、このハーバーの魅力をアッピールして貰える記事を願って、取材には全面的に協力、そのために仕事を抜けることご勘弁頂きました。日が落ちてフネに戻りましたが、夕食の準備はなし。聞けば、西さんが夕方到着と連絡が入ったので、作業を中断したくなかった優さんは、俺達が買出しに行くと肉になるから、西君の食べられる物、何でもいいから買って来いと言ったのに、遅くなったのが理由で、何にも買ってこなかったのだそうです。丁度、志摩ヨットハーバーの新しい体制で、クラブハウスで食事が出来ることになり、おしながきのビラが配られてきたのを丁度いい、今夜はクラブハウスで食べようということになりました。クルージングの帰路に乗艇予定のオーパス、林さんも午後からの作業に加わってくれたので、食事も一緒にと、大人数です。居酒屋風の一品ものが多く、もずく、焼き鳥、カツオの刺身等を頼み、締めはお茶漬けになりました。
日曜日は朝から雨、前日の暖かかったお天気とは打って変わって冷たい雨です。私はこの日も舵社に付き合って、浜島から南海展望台と近隣紹介のための取材に同行。お昼に帰ってみると、フネではパールレースが話題の中心になっていたらしく、千恵ちゃんは参加艇相手の商売をいろいろ考えていたのだとか。いわく、白タク、氷販売、観光案内など。どうやらどれも、成り立たないようなので、ちょっとがっかりしていました。お昼からは晴れる、と言う藤田さんの天気予報は当たらず、風も出てきて寒く、冷たい雨のなか、左舷のターニングブロック修理を終え、本日の作業終了、５時近くなっていました。
       葉桜の出迎えハーバー陽が眩し     徳子

昨年のパールレースの折、私のことを同乗取材した毎日新聞社からまたまた、取材の申し入れがあり、今回はどう結びつくものかはよく分からないのですが、ヨット・宇宙・万博という３題クイズのようなテーマで持ち込まれました。シャングリラの常連ともいうべきメンバーは、いちい杯スキーで乗鞍高原へ出掛けており、杉原、藤田の二人が応援に来てくれたほかに、以前ゲストとして来艇したことのある佐藤彰良さんが娘さん、まりなちゃんを連れてやってきてくれました。打ち合わせがちょっとしっかりできていなかったため、私はてっきり取材はシャングリラで行なわれるものと思っていたのが、クラブハウスでやります、とのこと。ヨットについては私ですが、宇宙は三菱重工でロケット打ち上げを担当してきたキングビーの山崎勲さん、万博担当は愛・地球博が自然の叡智をテーマにしている関係上、海の叡智を謳う協賛レースを主宰するＪＳＡＦ外洋東海事務局・桃太郎の都築さんということでメンバーが集まりました。山崎さんは京都大学を卒業して三菱重工入社の時から、宇宙部門に配属され、ロケット一筋で過ごされてきたそうです。日本のロケット、世界の宇宙に対する情勢、ミサイルの技術についてと話は尽きず、面白い内幕も聞かせて貰えました。夕飯も取材を兼ねて、はまぼうで摂り、２次会はシャングリラで、とフネに帰ると八百万の神の横田さんが今度のクルージング参加の打ち合わせのため、来ていました。杉さんは私が抜けたので料理する人がおらず、ゲストの為、馴れぬ食事用意にとても気を使い、大変な気配りをしてくれていました。実に多彩なメンバーの集まりで、暖かくなった春のせいもあり、キャビンは熱気に満ち溢れ、話題もつきませんでしたが、日曜日午後予定されていたＶＯＣ全員集会の打ち合わせにツインソールの榊さんが訪れてきたのを頃時と見計らってか、取材陣は宿泊場所、ビラ棟へ引き上げていきました。
翌朝、青空の広がる春の日曜日です。９時出港予定が、二日酔いだというメンバー数人がおり、少し遅れたもののもやいを解きました。丸山先生たちは、既に沖縄へ向け出港してしまったとか、セレナのバースは空いています。風はほとんどないまま、筏を抜けて広い海面に出たところでメンセールアップ。ジブも出してみると、前からの微風がありエンジンストップ、セーリングに移りました。シャングリラの操船を体感してもらう為、山崎さんにラットを渡し、クロスホールドで湾口に向かうのですが、タック、タックの繰り返しに、ジブ取り込みは少しドタバタした感じになってしまいました、というのはスターボーサイドの電動ウインチが作動しないのです。また両サイドともウインチへシートをリードするブロックのローラーが回らず、ギィギィと音をたてて異状感が漲り、藤田さんと顔を合わせて「来週の宿題ができちゃったね」。布施田水道の大島、小島がしっかりと見える沖まで出てから、帰港に就き、１２時きっかりの桟橋着艇でした。そこへ現れたのは、無人島オーナー夫妻、和夫＆春香、久し振りで意外な出現に藤田さんは感激のハグ。シャングリラ・メンバー以外は挨拶もそこここに離艇して行きましたので、春の陽さんさんと降り注ぐコックピットで、お昼ご飯のらーめんを食べながら、暖かな南風を心地よく感じて、しばしの談笑を楽しんだのでした。
              南風フルート鳴らし春告げる    徳子

春のお彼岸を迎えた連休、シャングリラ・メンバーが加わって、Ｔ＆Ｔはやっと３月のポイントレースにデビューしました。正確には、以前Ｔ＆Ｔは常連だったことがあるので、復活と言うべきかもしれません。それでも、ドリフティーの松崎夫妻がＪ２４で、また旧フルベールのスウィトピアも加わり、常連のあさま、霞、フールズ、シーファーラー、シーブリーズと８艇の参加です。Ｔ＆Ｔのメンバーは、オーナーご夫妻の田北＆昌子、吹原、藤田、杉原、徳子で、平均年齢６０歳というクルー編成。北西の風に上マークが設置され、内瀬からの吹き抜けが丁度、このマークあたりに吹き付けていましたが、１０時スタート時には、スタートラインではべったりと風は落ちてしまいました。上手く風を拾った霞が飛び出していき、私達の回航は後ろにシーファーラーがいるだけです。振れる、とは聞いていた風ですが、ランニングからアビームへ、無風からそよそよがあったり、果てはいきなり右から左へと、とんでもなく変化し、中津浜灯台下で固まって止まっていた先行艇に追いつき、サザラ浦からの風を上手く掴んで、楓のマークは２番手で回航。しかし、田曾の赤ブイに向かうコースでも振れ回る風に翻弄され、風が変わった！　よしタック！　とタックを打つ最中に、振れ戻りがあったり、微風の中少し勢いついてきた風にのぼりかけると、風位が変わってジブがばたつく始末です。そんななか、先行して、ほぼ一緒に赤ブイを回航したシーファーラーとフールズでしたが、フールズが抜け出て霞を追いかけ、シーファーラーは止まって私達を待っていて（？）くれました。このマーク回航もマークに近づくタックになると風は下に振れて、なんとも意地悪です。ツブリコに向かうコース、右手の網をかわすあたりから、またまた団子状態にフネが集まってしまいましたが、楓マークでははるかにかすんで遅れてしまっていたドリフティが追いついてきて、更には拾った風の勢いをそのままにスピードに乗って、Ｔ＆Ｔの前に出ていってしまいました。この様子に松崎さんは早いね、という感想とＪ２４って早いんだねとふたつの批評です。やっと風は安定してきたので、全艇走り始めましたが、既にツブリコを回ってこちらに来る霞とフールズ、ツブリコを目指す後続の艇団、どちらもクローズなのです。どこで風がぶつかるのかなと思いましたが、そのまま順当な回航となりました。フィニッシュへの最終レグで、スピンを上げてドリフティを抜き、１２時５７分にラインを切って着順３番のフィニッシュ。私には始めてのポイントレースでしたが、こんなに目まぐるしく変わる風には？？？？。杉さんが終わって洩らした、疲れたァというのが本音かもしれません。
              春風の気まぐれレースを撹乱す    徳子

この週末は吹原夫妻、日比野、和也さんたちはニセコへスキーツア、杉原、徳子がクラブ主宰の合歓の郷行きクルージングに参加の予定でした。土曜日午後、クラブハウスに着くとフロントで、明日はどうも雨になるからクルージング中止です、と言われてしまいました。いきなりのキャンセルに、はァー？　それを見越して私は、オイルスキン、ブーツ持参だったのに。杉さんは既にＴ＆Ｔで、セーリング練習を兼ねてのクルージング参加の準備に余念ありません。「明日、中止だって」と告げると、杉さんもはァー？　です。マスト回りのブロックを取り替え、電池も結線完了していたので藤田さんと３人で取り敢えずの様子見、セーリングに出ることにしました。筏を抜けて広い海面に出たところで、メインスルアップ。折りたたまれていたセールが広がり上がっていくとジャボン、ジャボンと水が落ちてきました！一体これは何時の水なの？　おまけにグレイ色の斑点、黴染みと思しき汚れがセール一面に散らばっています。無理もありません、多分年を超える時間、たたまれたままだったのでしょう。ジブを展開するとこちらも同様です。でも南の風５，６メートルにセールのカーブはきれいで、軽快な走りはあのマジックペイントが効いていたのでしょう。田曾の赤ブイを回って帰港するまで、久し振りのセーリングを楽しむことが出来ました。藤田さんは会議があるとのことで、夕食は杉さんと二人だけ、元座に出掛けました。最近の元座はいつも、ヨット仲間の誰かが来ています。この晩もオーパスの橋本さんたちと顔を合わせました。フネに帰り、９時近く津の陽界・陽子ちゃんとマユ子ちゃんのコンビがビール１箱を手土産に来艇、藤田さんも帰ってきて飲み会再開。昼間から暖かい日でしたが、ストーブが消えても気にならない、暖かな夜でした。
翌日は、癪に障るほど天気予報はあたり、朝から雨。春雨、などという風情はなく本降りです。午後からは晴れるとの予報を信じて、朝食後、“艦長ホーンブロワー”のビデオを見ることにしました。シャングリラの本棚にホーンブロワーを紹介したのを読んだ、シグネット・富川さんから差し入れを頂いたものです。アメリカ映画だし、グレゴリー・ペック主演という娯楽物なのですが、帆走場面には、考証を正すちゃちゃが入ったりして、楽しく見ることが出来ました。ビデオを見終わって雨の上がっているのに気付き、Ｔ＆Ｔでセーリングすることになりました。旧桟橋に波羅密多の阿部さんがいたので誘い、もやいを解いたのが１２時少し前。お昼の用意はしてなかったので、このままかねちゃん亭へ行くことにしました。メインスルを揚げましたが、風は全くなし。南から大きなうねりが入ってきており、岩場はどこも白波が砕けています。夕べから今朝にかけて、沖ではかなり時化ていたに違いありません。かねちゃん亭では、いつもの如く、生ビール、チュウハイに各種おつまみ、イカの唐揚げ、かぼちゃの煮付け、合鴨ミンチの串焼き、豚キムチ、焼き牡蠣で満腹になりました。阿部さんはご機嫌でよくしゃべり、お勘定となった時、杉さんが付け込んで「阿部さん、ご馳走様でした！」と言うと一旦は「おおー、どういたしまして」と答えたのですが、はっと気付いて「あほ、ちがわい、何で俺なんや。割り勘やで」と訂正。そんなに簡単には問屋は卸してくれませんでした。帰りは北西の風が強くなっていて、機走です。少しスプレイを浴び、北西の風となると、やはり寒いのですね。３時過ぎ帰りつき、Ｔ＆Ｔ，シャングリラ両方の後片付けをして、４時全員が下船しました。
       腐れ藻の漂うハーバー春間近か     徳子

まるで春が来た！　と思わせられる暖かな２１日土曜日、シャングリラに集まるメンバーの予定がコロコロと変わり、仕事がドタキャンとなり急遽「行く！」という礼子とハーバーに着いたところ、沖縄の山城さんが来艇していました。沖縄行きではいつもお世話になってしまう人ですが、「あらまァようこそ」という感じです。吹原夫妻のほか、杉原、西、藤田が顔を揃え、長崎クルージングの計画を話し合う予定だった山ちゃんは、インフルエンザで来られず、来たいと言っていた和クンとは連絡取れないまま。夜に来る筈だった田代さんも現れず内山田さんだけが９時少し前にやってきました。山ちゃんの欠席は致し方ないとしても、スケジュールを立てる基本の資料、瀬戸内のチャートを持ってくると言っていた西さんが、山城さんのエスコートに緊張し過ぎてしまったのか、チャート持参をコロリと忘れ、話になりません。結局雨に祟られた日曜日も、いろいろ四方山話に花を咲かせた日となりました。しかし、山城さんの駄洒落続出には、大笑いあり感心ありといつもの賑やかさを上回ったような気がします。ちょっと説明を加えるのは憚りますが、運行停止、執行猶予、嘘八百など。ビールにつまみは要らない、ビールにはパン！というのも、今後シャングリラの流行となりそうです。
来週は一部メンバーがニセコのスキーへ行き、残った人たちでＶＯＣ主催の合歓の郷クルージングに参加の予定です。杉さん、藤田さんはＴ＆Ｔを出し、レースの練習を兼ねたいと言っていますので、クルー候補生頑張って出てきて下さい。
       水ぬるみ小さきクラゲがそこここに    徳子

ヴァレンタインディとなった２月１４日土曜日、真冬と同じ澄んだ水のハーバーでしたが、日差し明るく柔らく暖かでした。天気予報では山陰沖に前線があり、そこへ吹き込む南風が、春一番として吹くかも知れない、とのこと。この予報通り午後には暖かい南風が強く吹き募り、メインファーラーのマストはフルート音を響かせ、リギンはカタカタと鳴っていました。吹原夫妻、日比野、和也、徳子が集まり、朝日屋で買ってきたお肉で豚丼のお昼を済ませた所へ短パン姿の杉さん、｢夏だ、今日は夏だよ!｣と叫びつつ到着。今回は上架を前に出来るところの修理が目的です。日比野さんはデプス・サウンダーの故障個所を発見するために、センサーから追いかけて疑われる接触不良や断線個所をチェック。でも思わしい結果は得られず、本体故障の可能性大になってきました。和也さんは冷凍庫修理の仕上げにコンデンサー固定の仕事です。私と杉さんはデッキ作業に取り掛かりましたが、明るい陽光にデッキ白ペイントがまぶしく、また剥がしたペンキ片が強い風に飛ばされて、そこいら中舞うのに閉口し、丁度来艇した松崎さんにかこつけて仕事を断念、キャビンに入りました。久し振りの来客におしゃべりが弾みます、そこへ春鼎さんからの電話で、井上接骨院院長ほか、４名で８時ごろ来るとの連絡が入りました。こうなると今夜の夕食は焼肉メニューですが、彼らが来るまでの間、おつまみで我慢しなければなりません。それでも和也シェフが根気良く一皿づつ出してくれる前菜を肴に、何故かこの夜は焼酎が減っていきました。９時過ぎやってきたのは春鼎さん、井上さん、井上さんのお嬢さん恵理ちゃんとそのお友達朋美ちゃん。賑やかに焼肉パーティとなり、さらに桃太郎からの来客が加わりました。林賢之輔さんがヴィーヴルに来ていることは知っていましたが、富川さん、波羅密多の阿部さん等が同行してきたのです。おしゃべりの熱気も加わって酔いが回り、賢之輔さんたちが帰るや私はダウン、そしてこの夜の最終は３時だったそうです。
翌朝は威勢のいい声に起されました。「おはようございます！！皆さん、朝ですよ!　」なんと滝本さんが、キャビンに向かって呼びかけていたのです。藤田さんからボートショウに出品したＦ４のトライマランを水に下ろす作業を手伝って欲しいと頼まれてやってきたところでした。でも肝心の藤田さんはインフルエンザに罹って尾西で静養中。昨日吹き募っていた南風は、前線が日本列島の東に抜けた後の冬型気圧配置になり北西に変わっていました。係留しているのにヒールするほどの強い風に、２月ポイントレースを予定していた杉さんは、ほかに誰もやって来ないせいもあって「レースは辞める」と宣言していたのですが、この威勢の良い滝本さんの毒気にあおられ、フールズでレースに出ると出掛けていきました。そしてものの３０分もしないうちにＴ＆Ｔオーナー夫妻来艇。「レースやるつもりだったんやで」と言われても、連絡の悪かったせいでいかんとも致し方ありません。優さんは和也さん、朋ちゃんを連れてポチの家でスタート見物に出掛けました。井上親娘は目下ダイビングに夢中とか、ドライスーツ持参で来ているので、潜るポイントを探しに出掛けて行きました。でも気にいった場所無く、ポチのメンバーもびっしょり濡れて帰ってきました。風だけが勢い良く吹き付け、風の印象しか残らないような、なんともちぐはぐの日曜日だったようです。
       　　　フネ揺らし疾風やロープ軋ませて　　　徳子

つい、この間お正月を過ごしたばかりと思っていたのが、はや２月のテニス会を迎えてしまいました。
テニスを当てにしてヴィーヴルに出掛けたのですが、桃太郎にゲスト多数で賑やかなのに表敬訪問したところ、東京からＪＳＡＦ事務局の寺沢さん、鳥羽パールレースのコミッティとしてシャングリラに乗り込んでくれる有光さんほか、シグネットの富川さん、霞・田中さん、なるみ・河内さん、坂谷さん等大勢が集まっていました。桃太郎、年１度の牡蠣パーティの日とか、河内さんを頭にゲストたちが牡蠣剥きに懸命です。実は、田北先生や竜仁・純子さんと組んで３月初めから２週間のエギプト、エーゲ海のクルーズを予定していたのですが、主催のロイヤル・オリンピック・クルーズ社が経営不振で急遽、運行を停止すると連絡してきました。この善後策を話し合うため、田北先生に久し振りヴィーヴルに顔を出して頂いたのです。キャンセルされたクルーズに替えて日本側主催者のゆたか倶楽部から、いろんな代替案が提示されても何かピンとこず、迷いに迷ったのですが、パンフレットの１枚にカリブ海クルーズがありました。これに吹原夫妻が大乗気になり、話が進み始めました。気が付いてみるともう夕暮れで、夕食準備は何も無く、急ぎ、シャングリラにいた全員（吹原夫妻、田北夫妻に徳子）で「ぎゅーとら」へ買出しです。顔ぶれを考慮してかなり控えめに用意した筈だったにも拘わらず、鮭、ホタテの石狩鍋を食べきれず、話の方が盛り上がっていたところへ、桃太郎から河内、寺沢さんがやってきました。人が増えると本当に賑やかになるものですね、ついつい、お酒が進んでしまいます。
翌朝、テニスコートに集まったのは、田北夫妻、ちーちゃんと私の身内ばかり。藤田さんはボートショウを前に無理はわかっていましたが、テニス部会長・春日井さんも現れません。強引に誘い出した有光さんとの５人だけで、シングルスを行なうことにしました。暖かい日で、動き回るのも多いせいか汗が噴出してきます。田北先生、私はＴシャツ姿になりました。コートは２面使ってレフリーなく、自己審判。リレーが続くとカウントが分からなくなったり、時には勘違いが出たりと、お互いに確認しあいながらのゲームでした。
来週はオーナー会です。長崎行きを中心に整備日程等、いろいろ決めなければなりません。あさくまでお会いしましょう。
　　　　　　　桟橋で牡蠣剥く友ら着膨れて     徳子

１月１７日土曜日と１８日の日曜日は、なんとも対照的な休日でした。土曜日は朝から雪がちらついていましたが、志摩ヨットハーバーに向かう内、四日市から鈴鹿にかけては、ボタン雪の大降りとなり、伊勢自動車道は津―伊勢間が通行止め。高速を降ろされてしまったのでしょう、２３号線はやたら観光バスが目に付くようになりました。伊勢平野の田畑は真っ白の雪景色で、普段は感じられなかった広さを見せてくれます。サニードーロの山も木々が雪を被り、ゲレンデ真近かなスキー場にでも出掛けているような感じです。ところが最後のトンネルを抜けた途端、雪はどこにもなく、いつもの風景になっていました。ああ、五ヶ所は暖かいンだ、とあらためて思いましたが、ハーバーはそんなに甘くなく、寒いこと！　車を降りてフネに行くまでの間に震え上がってしまい、ストーブを焚いているキャビンに入っても、暫くジャンバーが脱げないのです。午後１時からクラブハウスでＶＯＣ集会が開かれましたが、ここも寒くてなりませんでした。この週、レース・デビューの面々が集まるはずでしたが、ドタキャンメンバーばかりで、顔を見せたのは杉さん１人だけ。整備目的の吹原、日比野、和也、田代、徳子のほか、Ｔ＆Ｔの晴ちゃんが新婚ホヤホヤの新妻、みわちゃんを伴ってやってはきましたが。
明けて日曜日は、朝から真っ青な空が広がる文字通りのブラボー！小春日和の暖かい日になりました。でも朝のうち暫くは桟橋がガリガリに凍りついていて、歩くのが怖いほどだったのです。Ｔ＆Ｔは保険が間に合わなかったとか、メンバーがいないこともありましたが、レースは中止。藤田さんはシーファーラー、杉さんはフールズへ助っ人として出稼ぎに出掛け、私は午後から名古屋で開かれる西日本外洋連絡協議会に出席する為、下船しましたが、残ったメンバーは暖かい日差しの中、とてもよく働いたそうです。フリーザーのポンプシステムは新規のものに替わり、ウィンチの部品も１度分解してみて修理の目途がついたとか、デプスメーターの示度計はバラしてみて、どうやらケーブルの接触不良との感触が掴め、これも来週は直せそうとの結論は出たようです。エンジン計器盤のアクリル製蓋を取り替えて見やすくなり、フリーザー・パッキンもパッキン材が不足で完成ではなかったものの、次回には出来上がるとのこと。本当にご苦労様でした。春、サンセットマリーナ行きに備えて、整備の見通しはついてきました。でも、まだまだ仕事はありますので、時間のある方はヴィーヴルへ足を運んで下さいね。
              雪原にかわりし田畑の広きかな　   徳子

成人式がハッピー・マンディとなった３連休、初日の土曜日、高気圧の中心が本州を覆って、風無くポカポカのお天気ですが、さすが冬本番、ハーバーの水は澄み切っていて、海水とは思えないほど。集まったのは吹原夫妻、山崎、杉原、藤田、西、服部、徳子でした。
今年からＴ＆Ｔを巻き込んで、ポイントレースに出ようという計画が昨年秋から進められてきましたが、来週のレースを目前にいよいよ準備始動となったのです。土曜日朝、四日市での渋滞に引っかかって私が着いたのは、正午を回っていましたが、仕掛け人兼マネージャーの杉さん、技術指導者・藤田さんの二人が、つなぎに身を包んで、陸揚げされたＴ＆Ｔの船底掻き落しの作業中。「西さんが、田村さんに呼び出されたと言ってドタキャンでね」と杉さんは人手不足をこぼしましましたが、藤田さんは「いい、いいよ。マスキングしなくていいんだし、山ちゃんや優さんが手伝ってくれるだろうし、さーっさーっさと簡単なんだから」と、やや意味不明な楽観ぶり。お昼ご飯のラーメンを食べながら、説明してくれるところによると、実に画期的な船底塗料を使うのだとか、無色、無味、無臭、無害の物質で、吹き付けたものを軍手をはめた両手で塗り広げるだけだというのです。本四架橋の工事で、手入れのやり辛い個所に塗るよう開発され、Ｆ４のイッパイにはすでに塗った上、現在その効果を確認中とか。ラグーナではもう使ったフネがいて、なんか付いてきたねーという段階で、フネを走らせると船底に付着した貝、藻類は落ちて、またきれいになってしまうのだそうです。午後からは野次馬になった私と、やる気をだして紙製使い捨てつなぎを着込んだ山ちゃんが藤田さんたちに随伴し、優さん夫妻は夕飯買出しにと分かれました。Ｔ＆Ｔ用に用意され霧吹きに入れられたこのマジカル・ウォーターペイントは、わずか２５０ｃｃ。「それぽっちで大丈夫なの？」と呆れる私達に、｢楽勝、楽勝、大丈夫｣と自信たっぷりに藤田さんが少しづつ吹き付けていく後から、杉さんが軍手の手で塗り広げ、山ちゃんがふき取っていくのです。片半終わった時、液体は半分以上無くなっているように見えましたが、３０分ほどで作業が終了した時点では、霧吹きの底には１センチほど残っていました。？？？？ながら残りをポチに貰うことにしてこの日の仕事はオシマイ。お風呂を済ませてからグレと真珠貝のお刺身、焼きホタテを前菜にメインは牡蠣味噌鍋の夕食を食べながら、五島行きが話題の中心になりました。前夜、明け方２時過ぎまで優さんと山ちゃんは、瀬戸内の往航作戦を練ったとか。回航メンバーはこれまで日時を合わせて目的地へ行くだけでしたが、今年はクルージングを楽しもう、を掲げ瀬戸内海の渡りを毎日、寄港をしながら行こうというわけです。大賛成！！このため、出発は例年よりうんと早まり、３月中旬から下旬になるかもしれません。
翌朝は唸り来る烈風にフネを揺すられ、起されました。去年石垣島で台風に倒された陸置き艇を思い出し、優さんは朝一番、Ｔ＆Ｔが倒れていないか、確認に行ったそうです。ドタキャンの再ドタキャンで西さんが駆けつけてきましたが、「この風じゃテストセーリングはやめだね」とあっさり決定。でも、いざ水に下ろしてみると、やっぱり少し走ってみようと言い出した杉さん、港外の方に舵を切りました。海苔養殖の鉄杭にフネを舫って釣りをしている人たち数人が、呆れたようにこちらを眺めていましたが、内瀬からの吹き降ろしにベアマストでヒールし、風の冷たさに縮み上がって筏を出たところでＵターン。でもホント、寒かったらありませんでした。
来週は、今年最初のポイントレース。西ボス以下、杉原ボースン、藤田、服部が乗り込み、クルー候補生、陽子＆玲子の顔ぶれでレースデビューしますが、Ｔ＆Ｔオーナー・田北先生は一体どうなっているのでしょうか？
　　　　 み　ず
　　海水澄みぬ冬将軍の天下かな     徳子

近来まれな、穏やかな日和に恵まれて２００４年のお正月は、参加者も多く楽しく過ごしました。
田代、吹原＆千鶴子、和也、杉原、陽子、藤田、内山田､植田＆大と祥子、西＆ちえと子供達、日比野、礼子＆徳子です。大晦日から待機していた田代さんは、１日到着組が皆夕方だったので、１人寂しくおマチ下サッタようでしたが、次々にやってくるメンバーが、豪華な差し入れ持参で寂しさはいっぺんに吹っ飛んでしまいました。呉春ゴールド、蓬莱泉・美、大吟醸・米のささやき、ワインではオーパス・ワン‘９９、など、普段は滅多に飲めないものばかりで、右舷ポートライト前の棚にはこれらの銘酒の箱が山積みです。食事もお節が、和洋中華と勢ぞろいし、杉さん差し入れの蛤、ケビンから送られてきた牡蠣、和也さん故郷からの本格派キリタンポ鍋、そして仕掛けに掛かった大アナゴに日比野さん執念で釣り上げた墨烏賊と、どれも美味しく豪華でした。
２日は恒例の餅つき大会。風無くポカポカと暖かい日で、皆ジャンバーは脱ぎ捨て、焚き火にも寄り付きません。この日が実質的な新年名刺交換会とも言うべきで、他艇のメンバーたちとおめでとうございます、の挨拶を交し合いました。餅つきとは別に、Ｆ４によるマッチレース大会が、各艇１人づつ出し合って行なわれましたが、風がないので立ち往生の場面が続出、レーサーたちは苦労したようです。
３日、テニス大会。２年前の藤田さんアキレス腱切断事故で中断していたテニス会がやっと復活しました。シャングリラからは、なんと１０名が参加、ジャンケンで決めたペアが８組、熱戦を繰り広げました。優勝はカスミ・岡田＆徳子が４戦全勝で文句なしの勝利を決め、最下位は、０勝のシーファーラー・春日井Ｊｒ＆礼子組でした。この日はテニスが終わった後、参加したメンバーが大挙シャングリラに押しかけてきて、賑やかな午後、そして夜となりました。お昼ご飯のキリタンポ鍋が終わってから、延々と飲み会になり、和也＆ちえシェフが次々に出してくれるお皿が、アッという間に平らげられ、もうキリがありません。
翌朝和也さんは、｢夕べはほんと、クタビレタ｣と溜息をつき、もうギャレーには立ってくれないので、千鶴子さんが朝食担当を引き受けてくれました。４日、日曜日がお正月休み最後のメンバーは、五月雨を打って帰途に就きましたが、最初に下船した植田ファミリー、３０分後には舞い戻ってきてしまいました。理由は「今日こそ充電器を忘れないように」と呟いていた祥子ちゃん、ケータイを忘れて取りにきたのです。５日まで残った人たちが、イルミネーションの後片付けをしてくれることを願いつつ、私達もハーバーを後にしたのでした。
       穏やかな正月に燃ゆテニス会    徳子